Research Abstract |
日本サイドの研究:2000年度以来、我々は、都市部の従業員数3万人の大企業グループにおいて、長期間観察可能な2万名規模のコホートを立ち上げた。今回は、上記目的のため、このコホートから、このグループ企業の従業員で、40歳以上の人間ドック受診者を対象として、サブコホートの立ち上げを行っている。さらに、新たに、鳳総合健診センターにて人間ドックを受診した受診者を対象とするコホートを立ち上げた。現在、腹部CTによる内臓脂肪の測定を含め、順調に登録がすすんでいる。2006年度は、以下の演題をアメリカ糖尿病学会と国際高血圧学会にて発表した。 (1)Hayashi T, Sato KK, Kambe H, Nakamura Y, Endo G, Yoneda T. White Bood Cell Count, Smoking Habit, Their Interaction, and the Risk of Type 2 Diabetes in Japanese Men(2006アメリカ糖尿病学会). (2)Sato KK, Hayashi T, Kambe H, Nakamura Y, Endo G, Yoneda T, Walking to Work Is an Independent Predictor of Incidence of Type 2 Diabetes in Japanese Men(2006アメリカ糖尿病学会). (3)Hayashi T, Sato KK, Izumotoni KS, Endo G, Nishizawa Y, Okamoto T, Fujimoto, WY, Boyko EJ. Waist Circumference Cut-points and the Metabolic Syndrome in Japanese(2006国際高血圧学会). 米国日系人糖尿病の研究:今回、共同研究先であるシアトル日系人糖尿病研究は、1983年以来、CT撮影により内臓脂肪の評価を行ってきた世界の唯一のコホート研究である。2006年度は、以下の演題をアメリカ糖尿病学会と国際高血圧学会にて発表した。 (4)Hayashi T, Boyko EJ, McNeely MJ, Leonetti DL, Kahn SE, Fujimoto, WY. Visceral Adiposity, not Abdominal Subcutaneous Fat Area, Predicts Increased Future Insulin Resistance in Japanese Americans(2006アメリカ糖尿病学会). (5)Boyko EJ, Hayashi T, McNeely MJ, Leonetti DL, Kahn SE, Fujimoto, WY. Visceral Adiposity Cut-points and the Metabolic Syndrome in Japanese Americans(2006アメリカ糖尿病学会). 上記発表(5)は、日本人のメタボリック症候群のウエスト周囲径並びに、CT測定での内臓脂肪面積のカットオフ値を提唱した論文で、2007年1月にDiabetes Care(Diabetes Care.2007 Jan;30(1):120-7)に掲載された。
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