2006 Fiscal Year Annual Research Report
家庭での新たな採血法を用いたがん郵送スクリーニング手法の開発
Project/Area Number |
17390195
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Research Institution | Kanagawa Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
岡本 直幸 神奈川県立がんセンター(臨床研究所), がん予防・情報研究部門, 部門長 (90116319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栃久保 修 横浜市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30046099)
宮城 洋平 神奈川県立がんセンター(臨床研究所), がん分子病態研究部門, 部門長 (00254194)
矢野間 俊介 神奈川県立がんセンター(臨床研究所), がん予防・情報研究部門, 研修生 (30182398)
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Keywords | 癌 / 予防医学 / スクリーニング / 腫瘍マーカー |
Research Abstract |
【はじめに】昨年度の本研究により、肺がん患者と非がんコントロールの血漿中アミノ酸プロフナィルを比較検討することにより、新たなスクリーニング法の可能性が示唆されたことから、本年度は乳がん患者と大腸がん患者について資料の収集を行ったが、大腸がんの症例が未だ少ないため、女性乳がんについての検証を行った。 【資料と方法】2006年3月から2007年1月までに入院した乳がん患者のなかで、インフォームドコンセントにより了解が得られた30名を症例とし、2004年12月から2006年2月までの期間に三井記念病院のがん検診・人間ドックの受診者360名を対照とした。症例は手術(治療)前に、対照は検診受診時に、肘静脈より早朝空腹時EDTA採血を行った。血漿中のアミノ酸41種類はhigh-performance liquid chromatography (HPLC)法(日立、高速アミノ酸分析計L-8500)で定量、解析はSPSS12.0.1JとHalwin6.12の判別分析を用いた。 【結果と考察】乳がん症例の病理病期は、stage O-6名、stageI-10名、stageII-12名、stageIII-1名、,stageIV-1名で、組織型はadenocarcinoma 16例、ductal and lobular neoplasms 14例であった。年齢、喫煙歴、全例定量できたアミノ酸24種をデータとして判別分析を行い、感度80.0%(24/30)、特異度91.1%(328/360)の判別関数が得られた。また、AUCは0.934であった。ステップワイズ法によってアルギニン、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、オルニチン、セリン、トリプトファンが抽出された。昨年実施した肺がんの揚合は、タウリン、α-アミノ酪酸、バリン、オルニチン、トリプトファンが抽出されている。このように、がんの部位別に抽出される有意なアミノ酸が異なっていることは、1回の採血によって、血漿中のアミノ酸プロファイルを調べることによって部位別の「がん」の早期診断の可能性を示唆しているものと思われる。 【今後】次年度は本研究の最終年であることから、血漿中アミノ酸プロファイルによる早期診断法を確立したい。
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[Journal Article] Activation of Cancer Cell Migration and Invasion by Ectopic Synthesis of Coagulation Factor VII.2006
Author(s)
Koizume S, Jin MS, Miyagi E, Hirahara F, Nakamura Y, Piao JH, Asai A, Yoshida A, Tsuchiya E, Ruf W, Miyagi Y.
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Journal Title
Cancer Res. 66
Pages: 9453-8460