2005 Fiscal Year Annual Research Report
C型肝炎ウイルスレプリコン系によるHCV増殖機構の解析とその制御
Project/Area Number |
17390216
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
榎本 信幸 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (20251530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 伸哉 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (70397298)
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Keywords | HCV / レプリコン / NS5A / インターフェロン / GFP |
Research Abstract |
●NS5A蛋白のリン酸化状態が、HCVの細胞内複製部位を制御することにより、HCV増殖能、インターフェロン抵抗性を制御していることが示唆されつつある。臨床的にはこのリン酸化はISDRによってコントロールされていると考えられ、これによりC型慢性肝炎の病態が規定されている。 ●本研究では、臨床的に血中HCV-RNA量、インターフェロン効果を制御することが判明しているNS5A-ISDR変異のHCVレプリコン増殖に対する作用を解析した。特にNS5A-ISDR上流の過剰リン酸化部位のセリン残基については系統的なmutagenesis analysisを行い、レプリコン増殖成立にともない自然発生するこの部位のadaptive mutationの意義を検討した。その結果、HCVのインターフェロン効果に関連するNS5A-ISDRの変異がHCVレプリコンの増殖に大きな影響を与えることを明らかとした。 ●NS5A-GFP融合蛋白発現レプリコンを作成、NS5A蛋白の細胞内動態をバイオイメージング可能とするシステムを構築のための基礎的検討を行った。NS5AのC末端側にGFPを融合させたHCVレプリコンを構築、Huh7細胞に導入しNS5A-GFP融合蛋白を発現するHCVレプリコン増殖細胞の確立を試みた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Expressional screening of interferon-stimulated genes for antiviral activity against hepatitis C virus replication.2006
Author(s)
Itsui Y, Sakamoto N, Kurosaki M, Kanazaw N, Tanabe Y, Koyama T, Takeda Y, Nakagawa M, Kakinuma S, Sekine Y, Maekawa S, Enomoto N, Watanabe M
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Journal Title
J Viral Hepatitis in press