2006 Fiscal Year Annual Research Report
摂食抑制を示す新たなPPARγ応答性分泌蛋白のノックアウトマウス解析と臨床応用
Project/Area Number |
17390267
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
森 昌朋 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80174382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 哲郎 群馬大学, 医学部, 助手 (40302484)
山田 正信 群馬大学, 医学部, 講師 (90261833)
岡田 秀一 群馬大学, 医学部, 講師 (20260474)
清水 弘行 群馬大学, 医学部, 講師 (20251100)
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Keywords | Nesfatin-1 / Knockout mouse / Obesity |
Research Abstract |
私達はPPARγ刺激後に活性化され、脂肪細胞と脳視床下部に発現している分泌蛋白をクローニングし、Nesfatinと名付けた。このリコンビナント蛋白のラット脳内投与により摂食は用量依存的に抑制され、抗Nesfatin抗体を投与(明期)すると、摂食量は著明に増加することが認められた。抗Nesfatin抗体によるラット脳内免疫染色では摂食に関連のある視床下部弓状核、室傍核、視交叉上核、外側野に局在していることが判明した。ラットを24時間絶食させ、NUCB2 cRNAを用いたin situ実験によると、絶食によりNUCB2 mRNA発現は室傍核で明瞭に減少した。また、Leptin受容体異常が存在するZuckerラットへのNesfatin-1ペプチドの脳室内投与においても、その摂食抑制作用は認められたことより、Nesfatin-1はLeptinとは独立した摂食抑制作用を有することが判明した。さらにmorpholino Nesfatin-antisenseの脳室内持続投与により、摂食は著明に上昇し、体重は6日目から直線的に上昇した。これらの成績はNature 443:709-712,2006に掲載された。 このNesfatin/NUCB2 genomeをcloningし、Exon3-4(約3kb)を欠出するtargeting vectorをhomologous recombination法により構築して、ES細胞への移入、セレクション、キメラマウスの作成を段階的に行っており、現在5世代までBack crossをかけた。
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Research Products
(6 results)