2006 Fiscal Year Annual Research Report
ランゲルハンス細胞を標的利用した抗原特異的免疫寛容の誘導
Project/Area Number |
17390312
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
森田 明理 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30264732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 桂子 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (80381789)
新谷 洋一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (10336688)
山本 あい 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (60381802)
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Keywords | 紫外線 / 免疫抑制 / 制御性T細胞 / Narrow-band UVB |
Research Abstract |
紫外線による制御性T細胞の誘導 Narrowband UVB(NB-UVB)は、生活制限の少なさや発癌性の問題などによりPUVAやbroadband UVB(BB-UVB)にかわって、乾癬・アトピー性皮膚炎などの難治性皮膚疾患に応用されるようになった。紫外線治療の作用機序は、主に以下の3つが考えられている。(1)可溶性メディエーターに対する効果。(2)細胞表面関連の分子の調節。(3)病因となるT細胞のアポトーシスの誘導。NB-UVBの作用機序としては、(3)が主であると考えられている。NB-UVBでもBB-UVBと同様に免疫抑制効果があるという結果より、免疫抑制に対する作用波長を検討するために、遅発型過敏反応のマウスモデルを使用し、モノクロメーターを用いて290nm、300nm、310nm、320nmの波長の光(半値幅5nm)を各50mJ/cm2ずつマウスの腹部に照射したところ、300nmをピークとしてすべての波長で免疫抑制効果が認められた。また、接触過敏反応と遅発型過敏反応とも、紫外線による免疫抑制をおこしたマウスから、他のマウスにリンパ球を移入するとトレランスが誘導が可能で、制御性T細胞の関与が考えられた。そこで、各波長の紫外線を照射したマウスのリンパ節から取られたリンパ球のFoxp3の発現をreal-time PCRを用いて解析したところ、300nmをピークとしてコントロールに比較し約2倍の発現量の増加を認めた。またIL-10は300nm付近をピークとして約5倍の発現の増加を認めた。その他、IL-17・IL-23・IL12は、ほぼFoxp3・IL-10と逆になるように発現の低下が認められた(IL-17:約40%、IL23:約25%、IL-12:約30%への低下)。これらのことから、300nm付近の紫外線によって、Foxp3陽性制御性T細胞が誘導されるばかりでなく、Th17細胞の抑制が新たな紫外線免疫抑制の経路として今回の研究から明らかとなった。
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Research Products
(7 results)