2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体内流体数理シミュレーションによる腫瘍血管新生のCT潅流像5次元解析と臨床応用
Project/Area Number |
17390325
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
南 学 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (10174096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 琢也 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (16790721)
水藤 寛 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (10302530)
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Keywords | 腫瘍血管新生 / 画像解析 / 数式モデル |
Research Abstract |
臨床においる血管新生の解析は進歩しているが、現時点では多くの矛盾点・問題点を有している。本研究はコンピュータを用いた離散(デジタル)的解析法を用いて造影剤の動態解析を行い、血管新生動的環境を解析することで、各種の病態診断へと応用する手法を確立することを目的としている。 平成17年度は造影剤の動体を解析するためのモデル化と画像より造影動体を解析するためのプログラムの解析を実施した。平成18年度は作成した解析エンジンを医療用ワークステーションに組み込み、医療用CT機器によって撮影したボリュームデータを直接取込み、自動的に解析することが可能な医療用ワークステーションの開発を行った。 血行動態解析エンジンは、撮影された画像の動脈の造影効果、門脈の造影効果、肝臓の造影効果から血流解析を行い正常部及び腫瘍の血行動態を自動的に解析するプログラムであり、このエンジンを3次元解析用のワークステーションと連動させることによって4次元解析が可能となった。また経時的な位置移動のズレをマッチングさせる機能を搭載しており、治療前後における解析結果の経時的な変化を直接比較することができる(5次元)。 18年度はさらにブタ5匹を用いたCT造影画像の撮影を行った。撮像した画像の解析を行い肝臓内における血行動態の評価を行った(現在論文投稿中)。 開発が完了したワークステーションは2007年4月13日〜15日開催の2007国際医用画像総合展(in 日本放射線学会)にて発表した。
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Research Products
(5 results)