2005 Fiscal Year Annual Research Report
体幹部定位放射線治療における標的追跡システムの開発
Project/Area Number |
17390327
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中川 恵一 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (80188896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上坂 充 東京大学, 工学系研究科, 教授 (30232739)
青木 幸昌 国際医療福祉大学, 放射線情報科学学科, 教授 (40143474)
多湖 正夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50282520)
石川 正俊 東京大学, 工学系研究科, 教授 (40212857)
小野木 雄三 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (90233593)
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Keywords | 放射線治療 / 肺がん / 呼吸性移動 / 追尾照射 / 横隔膜移動 / イメージガイド放射線治療 |
Research Abstract |
本研究では、運動する肺がんの位置情報をリアルタイムに取得し、マルチリーフコリメータあるいはロボットアームを用いて追跡しながら、連続的に照射する技術を完成させることが目的である。本年度は、これを実現するため、以下の研究を行った。 (1)マルチディテクタCTを用いて、肺がんの呼吸性移動、心拍による運動の解析を行った。0.5秒スキャンの64列高速マルチディテクタCTのシネモード(寝台を移動させずに連続的に撮像)によって、微小肺がんの呼吸および心拍による運動を3次元的な動画像とすることに成功し、その定量的分析を行った。 (2)実治療時間内での標的腫瘍の画像化(治療ビームによる) 治療ビームを超高圧X線用のフラットパネルディテクタで検出し、腫瘍部の透過画像を高速に読み出すことに成功した。 (3)実治療時間内での標的腫瘍の画像化(低圧X線による) ビーム軸に直交してガントリに設置した低圧診断用X線管とこれに対向したフラットパネルディテクタを用いて、実際の治療ビーム照射中に、低圧X線による照合画像および低圧X線CTを撮影する技術を開発した。 (4)腫瘍位置情報の定量化 治療ビームおよびライナックに装着した管球からの低圧X線ビームを用いて取得された画像から、横隔膜の位置情報を取得して、この運動周期を求めることで、呼吸曲線を得ることに成功した。 (5)治療軸上に治療ビーム用ディテクタと低圧X線用ディテクタを配置する装置の設計 超高圧X線用フラットパネルディテクタの下に低圧診断用X線を、照射口の直下に対応する低圧X線用フラットパネルディテクタを配置する新しいシステムを設計した。
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Research Products
(8 results)