2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトの骨を透過させて骨組織および骨下の臓器の診断が行える超音波システムの開発
Project/Area Number |
17390337
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
畑 豊 University of Hyogo, 大学院・工学研究科, 教授 (20218473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 克哉 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00295750)
小橋 昌司 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00332966)
柳田 敏雄 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (30089883)
喜多村 祐里 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90294074)
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Keywords | 超音波 / 骨 / 頭蓋骨 / 脳表 / ファジィ論理 / 画像処理 / 信号処理 / 人工骨 |
Research Abstract |
ヒトの骨を透過させて診断を行う超音波システムの研究として、以下の3つの項目で研究を行った。 (1)頭蓋骨下の脳表の画像化システムの開発を行った。頭蓋骨を模した牛の肩甲骨の下に脳溝を模した溝を持つ生体ファントムを置く。その上からワイドエリアかつ高出力の単一の超音波プローブを用いて走査し、肩甲骨の座標を記憶する。それによる超音波の照射開始位置と超音波の傾きより、骨を透過し戻ってきた時の入射角と屈折角を計算する。この結果を用いて対象物体の正確な画像化を行う。本方法によって屈折によるずれを補正した結果、牛の肩甲骨による屈折を考慮した画像化が行え、本研究の有効性を確認できた。 (2)超音波を用いた人口骨内の非破壊細胞量評価システムを開発した。本研究では減圧処理を施した後、幹細胞を注入した人工培養骨に超音波プローブを当て取得した超音波波形より細胞量を評価した。電子顕微鏡による細胞量と本方法で得られた値を比較した結果、実用的な精度で細胞量の同定が可能となった。次に、骨を模擬した硬さの異なる硬組織の画像化を試みた。多方向照射プローブを垂直方向に動かし、次に、垂直方向に動かして得られた超音波データに対し、音速と厚みの同時測定法を用いて物体の音速と厚みを計算した。実験の結果、誤差率6.0%以下の精度で物体形状を画像化でき、同時に、硬さも推定できた。 (3)折れた骨の補強のため骨髄中に髄内釘が埋め込まれる整形外科手術サポートシステムとして、本研究では超音波装置を用いた髄内釘横止め穴位置決定システムを開発した。アレイプローブを用いた方法と単一プローブを用いた方法を比較し、アレイプローブを用いた方法の方が、処理速度、実用性の上で優れていることを明らかにし、精度においても十分実用的であることを確認した。
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Research Products
(11 results)