2005 Fiscal Year Annual Research Report
機能性色素を用いた放射線インジケータによるIVR患者被ばく線量の検討
Project/Area Number |
17390338
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
古井 滋 帝京大学, 医学部, 教授 (40114631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 仁信 大阪大学, 医学部, 教授 (00116071)
石口 恒男 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70115525)
山口 一郎 国立保健医療科学院, 生活環境部, 主任研究官 (50311395)
一色 高明 帝京大学, 医学部, 教授 (60150273)
鈴木 滋 帝京大学, 医学部, 助手 (60317691)
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Keywords | 放射線 / 被ばく / 線量測定 / IVR |
Research Abstract |
日油技研工業株式会社と共同で従来型より高線量を測定できるインジケータを開発した。これらのインジケータを用いて基礎実験を行い、線量応答曲線を作成した。その際、今回購入した放射線モニタを用いて較正を行った。 経皮冠動脈IVR:第1回PCI被ばく防護研究会を平成17年6月に開催し、測定対象を慢性完全閉塞病変に対するPCIとすることとした(参加施設数:8、目標症例数:120)。 平成17年10月からデータの収集を開始し、現時点で29例分のデータを収集している。平均皮膚最大吸収線量は2.9±1.8Gy(範囲:0.7-7.4Gy)である。4症例において皮膚最大吸収線量が5Gyを超えていた。CCT2005(平成17年9月28日)において帝京大学内科山本(「Clinical usefulness of using RadiMap on PCI patients」)、放射線科鈴木(「Estimation of Patient Skin Dose during Percutaneous Coronary Intervention with Radiosensitive Indicators using Functional Dye」)が発表を行っている 15例の心臓カテーテルアブレーションに対してパイロットスタディを行うこととし、14例分のデータを収集した。平均皮膚最大吸収線量は0.8±0.5Gy(範囲:0-1.7Gy)である。第17回カテーテル・アブレーション委員会公開研究会(平成17年10月29日)において虎の門病院循環器センター内科三谷が発表を行っている(「機能性色素を用いた放射線インジケータによるアブレーション時の患者被曝の測定」) 脳神経領域の血管病変に対する塞栓術:対象を脳血管内手術とし、4施設で計測を行うこととした(目標症例数:100)。平成17年12月からデータの収集を開始し、現時点で17例分のデータを収集している。平均皮膚最大吸収線量は1.8±1.2Gy(範囲:0.5-5.2Gy)である。第54回共済医学会(平成17年10月26日)において虎の門病院放射線部片岡が発表を行っている(「放射線インジケータを用いた線量推定法〜インジケータ貼付位置の検討〜」)。 腹部IVR:子宮動脈塞栓術を対象とすることとし、専用のインジケータつきパンツを開発した。参加施設は依頼中である。 倫理委員会:全ての参加施設において倫理委員会の承諾を得ている。
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Research Products
(1 results)