2005 Fiscal Year Annual Research Report
胆道癌拡大肝切除後Small-for-sizeの病態解明と治療法の開発
Project/Area Number |
17390361
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 文夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70334208)
清水 博明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80272318)
吉留 博之 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (10312935)
加藤 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70344984)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (60375631)
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Keywords | 胆道癌 / 肝切除 / 閉塞性黄疸 / 外科切除 |
Research Abstract |
(1)マウスにて胆管結紮により閉塞性黄疸モデルを作成した。まず肝切除前の閉塞性黄疸においてさまざまなインサルトに対して肝がどのような易障害性状態としてpreconditiningされているかを明らかにするため、Sublethal doseのLPSを投与しその後の臓器障害の機序を検討した。閉黄3日目と14日目では生存率に差異があることは既に証明した事から、これらの群と単開腹群とで比較検討を行った。IL12,18,IFN_γの発現をreal time PCR, western blot, tissue ELISAにて測定しNFκB, AP1,STAT1,4,6といった転写因子のDNA結合能をEMSAにて検討し、また肝組織中のリンパ球浸潤に関してFACS解析を行った。 (2)Wistar系ラットを用いて胆管結紮にて閉塞性黄疸を作成の後、70%肝切除を施行し肝切除前及び各時間後において次の通り検討した。1.再生肝組織より凍結切片を作成し抗Ang1抗体、Ang2抗体及びTie2抗体を用いて免疫染色にて蛋白発現を検討し、同時に再生肝組織よりtotal mRNAを分離しreal time RT-PCRおよびNorthern blotにてAngiopoietin1,Angiopoietin2およびTIE2のmRNAの発現の推移を検討した。2.再生肝組織をコラーゲナーゼ還流にて肝細胞および肝非実質細胞を分離後エルトリエーションローターを用いて肝細胞、類洞内皮細胞、Kupffer細胞および星細胞をそれぞれ分離し各細胞よりtotal mRNAを分離した後同様にreal time RT-PCRおよびNorthern blot法にてAngiopoietn-1,Angiopoietin-2,及びTIE2のmRNA発現を検討した。3.肝細胞、類洞内皮細胞、星細胞の各々の増殖状態をPCNA染色とそれぞれの細胞同定のためSE1あるいはDesmin染色の2重染色を行ないそれぞれ類洞内皮細胞および星細胞を同定し各細胞の増殖指標としてのPCN Alabelling indexを算出した。4.in situ Apoptosis Detection-kitによるTunel法にて再生肝組織における肝細胞、類洞内皮細胞のapoptosisを評価をした。 (3)閉塞性黄疸を伴う肝胆道癌例の肝切除時に術中門脈圧を腸間膜静脈より挿入したカテーテルより直接測定、門脈血流量を超音波トランジット計にて測定、肝組織血流量をレーザー血流量計にて各々肝切除前後に測定した。術後血清GOT, GPT, T-Bil、ヒアルロン酸値の推移を測定した。以上のデータより切除後残存肝重量当たりの門脈血流量および門脈圧変化と術後肝細胞障害および肝類洞内皮細胞障害度との関係を引き続き18年度も解析する。
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Research Products
(4 results)