2005 Fiscal Year Annual Research Report
脱細胞化心臓弁のinvivo環境における合目的な再細胞化に関する研究
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17390382
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
北川 哲也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80240886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 裕 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (20314875)
吉栖 正典 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60294667)
北市 隆 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (20335813)
来島 敦史 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (50403704)
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Keywords | 脱細胞化心臓弁 / 再細胞化 / マトリックス / トリプシン / トライトン / 水酸化アンモニウム / フリーズドライ |
Research Abstract |
【目的】 1.心臓弁の至適脱細胞化方法の検討。 2.脱細胞化弁のレシピエント細胞による再細胞化の検討。 3.脱細胞化弁再細胞化に対する生体内環境(拍動流等)による影響の検討。 【研究の進行概要】 1.心臓弁の至適脱細胞化方法の検討。 (1)ミニブタを犠牲死させ、摘出心臓から大動脈弁、肺動脈弁を採取。 (2)トリプシン法、トライトン法、水酸化アンモニウム法を比較した。 0.1% ammonium hydroxide法による良好な脱細胞化とマトリックス維持が可能であった。処理工程での毒性に関して、triton液処理の無い本法では、洗い出しにより毒性が無くなることを確認した。 (3)脱細胞化心臓弁の滅菌保存方法に関し、フリーズドライ・ガス滅菌による新規の脱細胞化組織保存方法を開発し、脱細胞化弁のマトリックスと張力等に対する強度の維持が可能な処理条件を確立した。 2.脱細胞化弁のレシピエント細胞による再細胞化の検討。 (1)現在、上記の脱細胞化・フリーズドライ・ガス滅菌法により保存した心臓弁をミニブタに移植し、in vivo環境での再細胞化について検討中である。脱細胞化心臓弁を皮下へ移植するD移植、腎静脈下の下大静脈へ挿入するV移植を行い、レシピエント細胞による再細胞化について検討する予定である。 3.脱細胞化弁再細胞化に対する生体内環境(血液拍動等)による影響の検討。 (1)脱細胞化・フリーズドライ・ガス滅菌保心臓弁を腹部大動脈に挿入し(A移植)、拍動流環境の再細胞化に及ぼす影響を検討する予定である。
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