2007 Fiscal Year Annual Research Report
熱外中性子を用いた悪性脳腫瘍に対する細胞選択的次世代粒子線治療の研究
Project/Area Number |
17390390
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 明 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 哲哉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30375505)
柴田 靖 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50400685)
影治 照喜 徳島大学, 医学部歯学部附属病院, 講師 (70294684)
熊田 博明 日本原子力研究所, 研究炉部, 研究員 (30354913)
磯部 智範 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70383643)
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Keywords | グリオーマ / BNCT / ホウ素 / 中性子 / 脳腫瘍 |
Research Abstract |
1. 臨床研究 平成19年度はJRR-4の修理のためマシンタイムが得られなくなったが、それまでに1例の症例追加を行い、15例の初発神経膠芽腫(GradeIV)に対する熱外中性子捕捉療法の解析を行った。15例は年齢平均57歳(32-76歳)の男性4名、女性11名で、全例病理組織学的に膠芽腫と診断された。無増悪期間time to progression(TTP)は11.9M、全生存期間overall survival(OS)は6名が生存している時点で25.7Mであり、同時期のX線分割照射治療群35名のTTP4.6M、OS16.4Mと比較して良好であった。 2. MRS フェニルアラニンの磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)による定量評価の研究を行った。フェニルアラニンは約7ppmのchemical shift peakを認めた。ファントム実験を行い、水を標準物質としてフェニルアラニン濃度を計算すると、計算値と実際値がほぼ比例することを確認し、また、臨床で用いるホウ素濃度にほぼ近いレベルまで検出できるようにデータ処理法に改良を加えた。 3. マルチリーフコリメーター、強度変調を用いた治療計画のシミュレーション研究 既に治療を行った症例のデータと中性子捕捉療法線量シミュレーションシステム(JCDS)を用い、実際に治療を行った15例についてのシミュレーション結果を比較した。この結果をもとにあたらなプロトコールを作成する予定である。
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Research Products
(7 results)