2007 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入技術を用いた神経回路標識法による脳神経機能局在の可視化に関する基礎研究
Project/Area Number |
17390396
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
加藤 一郎 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (50250741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 俊郎 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (70125269)
林 央周 富山大学, 附属病院, 講師 (50283073)
平賀 紘一 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40004733)
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Keywords | Rhodosin / promoter / 蛍光蛋白質 / 網膜 / 松果体 / ニューロン / 光受容 / トレーサー |
Research Abstract |
本研究の目的は神経回路標識法として蛍光蛋白質(EGFP)遺伝子をマウス脳のさまざまな部位で発現させ、神経回路を可視化することにある。平成19年度研究は以下の通りに進行した。 1.光受容細胞ニューロンにおいて遺伝子転写活性を持つRhodopsinプロモーターの下流に緑色蛍光蛋白質 Enhanced Green Fluorescent Protein (EGFP)の遺伝子(EGFP cDNA)を接続したRhodopsin promoter-EGFP遺伝子導入マウスを繁殖させた後に解析した。 2.Rhodopsin promoter-EGFP遺伝子導入マウスについて、生後2日ごとに網膜をサンプリングしてWesternプロット法によりEGFPの発現時期とその量的変化を明らかにした。 3.Rhodopsin promoter-EGFP遺伝子導入マウスについて、網膜および中枢神経系の凍結切片を多数作製して蛍光顕微鏡下に観察することにより中枢神経のどの部位でEGFPによる蛍光が見られるかを観察した。その結果、網膜ニューロンおよび脳内の松果体での蛍光が重点的に観察された。これによりEGFPは光受容ニューロンにおいて神経軸索トレーサーとして有用であることが明らかになった。 4.発生中の未分化ニューロンで強い遺伝子転写活性を持つGFAPプロモーターの下流にEGFP cDNAを接続した融合DNAを導入したトランスジェニックマウスを作成した。脳内での蛍光を観察した結果陽性の蛍光シグナルが得られた。 5.中枢神経ニューロンで特異的に強い遺伝子転写活性を持つThy1.2プロモーターの下流にEGFPcDNAを接続した融合DNAを導入したトランスジェニックマウスを作成した。
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Research Products
(43 results)