2006 Fiscal Year Annual Research Report
カプセル化した幹細胞の脳内移植による神経疾患の治療
Project/Area Number |
17390400
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
伊達 勲 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70236785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉生 憲志 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40325105)
徳永 浩司 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40294467)
三好 康之 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (00362997)
小野田 恵介 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20379837)
松井 利浩 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (80362995)
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Keywords | 神経幹・前駆細胞 / カプセル化 / ドパミンニューロン / パーキンソン病 / 脳虚血 / 神経栄養因子 / ES細胞 |
Research Abstract |
従来当施設で使用している透析に利用される中空糸に、神経幹・前駆細胞株であるNT2細胞を細胞外基質であるコラーゲン1型と同時に封入し、カプセル化した。細胞はカプセル内で1ヶ月生存し、さまざまな神経栄養因子を産生していた。 このカプセル化細胞を脳虚血モデルラットの線条体内に移植し、神経保護効果を検討した。移植後1週間にて屠殺しカプセルを取り出すとNT2細胞は生存していた。また、脳虚血巣の減少を示し、カプセル化神経幹・前駆細胞は脳虚血に対して神経保護効果があることを示した。この要因としてカプセル化細胞から産生される神経栄養因子のカクテルによる効果と考えられる。 次に、前年の研究の続きであるカプセル化ES細胞の長期的効果の研究では、パーキンソン病モデルラットに対してカプセル化ES細胞移植を行い、3ヶ月間の効果を検討した。ES細胞由来ドパミン細胞はアガロースを用いた球状の約500μmのマイクロカプセルに封入した。カプセル化ES細胞移植は、アポモルフィン誘発回転運動をコントロールカプセル群と比べて有意に行動学的改善を認めた。この効果は約3ヶ月間持続した。 次に初代培養された成体由来神経幹・前駆細胞を中空糸にカプセル化することができるかどうか検討した。細胞外基質であるコラーゲン1型と成体由来神経幹・前駆細胞を同時にカプセル内に封入することにより、その細胞は約1ヶ月間カプセル内に生存することができた。1カプセル内の細胞は増殖を示すことはなかったが、ニューロンヘの分化はわずかであった。ほとんどはグリアヘの分化を示し、今後分化誘導法を検討中である。
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Research Products
(3 results)