2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390409
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50282661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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Keywords | RANKL / MMP / ADAM |
Research Abstract |
骨芽細胞表面に発現するreceptor activator of NF-κB ligand(RANKL)は、破骨細胞前駆細胞表面に発現したRANKに結合することにより破骨細胞の分化およびその機能発現を促進する。RANKLには膜結合型と可溶型があり、膜結合型RANKLが切断されることにより可溶型RANKL(sRANKL)が生じるが、RANKL切断の生埋的・病的意義は未だ不明である。生体内でのRANKL切断の意義を明らかにするために切断酵素の同定は重要であると考えられる。昨年度の研究ではRANKLのstalk regionにSEAP(secreted form of human placentalalkaline phosphatase)を結合させた融合蛋白発現ベクターを用いたRANKL切断酵素のスクリーニング系を報告した。今回このスクリーニング系を用いて、種々のMMPおよびADAMのRANKL切断活性を検討した。(結果)スクリーニングにおいては複数のMMP, ADAMが切断活性を示した。中でもMMP14、TACE、ADAM10に比較的強いRANKL切断活性が認められた。ウエスタンブロッティングにおいてsRANKLは2本のバンドとして検出され、切断部位は少なくとも2箇所あると考えられた。MMP14のノックダウンにより低分子量のバンドが消失し、TACE、ADAM10のノックダウンにて高分子量のバンドの減少が見られた。(結論)本研究によってRANKL切断酵素は複数存在し、切断部位は2カ所以上であること、MMPI4,TACE, ADAM10は切断酵素として重要な役割を果たすことが明らかになった。これらのノックダウン及びノックアウトマウスを用いた解析により、sRANKLの生理的・病的意義が明らかになると考えられる。
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Research Products
(6 results)