2006 Fiscal Year Annual Research Report
老化関連骨軟骨疾患におけるKlothoおよびインスリンシグナルネットワークの解明
Project/Area Number |
17390411
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
苅田 達郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80359611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40282660)
緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 客員教員 (10361495)
村上 元昭 東京大学, 医学部附属病院, 医員 (50396751)
原 由紀則 東京大学, 医学部附属病院, 医員 (30396741)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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Keywords | klotho / インスリン / 老化 |
Research Abstract |
本年度は、in vivoにおけるklothoとIRS-1,-2との機能的な相関を検討することを目的として、KL-KOへのIRS-1-/-allele、およびIRS-2-/-alleleの導入とその効果の解析を行うために、KL-KOとIRS1-KO、およびKL-KOとIRS2-KOのダブルKOマウスを作成した。 KL-KO(ホモ)は不妊であるため、まず、klothoヘテロKOマウス(klotho+/-)とIRS-1ヘテロKOマウス(IRS-1+/-)との交配によりklothoとIRS-1のダブルヘテロマウス(klotho+/-かつRS-1+/-)を得た。このダブルヘテロマウス同士を交配することによって、klothoとIRS-1のダブルKOマウス(klotho-/-かつIRS-1-/-)、およびklotho KOかつIRS-1野生型のマウス(klotho-/-かつIRS-1+/+)を得た。KL-KOのIRS-2-/-alleleの導入についても同様の方法で行った。 全身的評価として、食餌摂取量、活動性、発育、血清生化学、生存率を検討したところ、klothoとIRS-1のダブルKOマウスにおいては、活動性と生存率がklotho-/-かつIRS-1+/+に比べて有意に上昇していた。klothoとIRS-2のダブルKOマウスにおいては、上記のどの指標もklotho-/-かつIRS-2+/+に比べて変化がなかった。骨粗鬆化に関する検討として、in vivoではそれぞれの同胞マウスの長管骨および椎体についてX線撮影を行い、経時的な骨密度の変化を検討したが、これはどちらのダブルKOマウスにおいてもklotho-/-の骨粗鬆化をレスキューすることは出来なかった。以上より、klothoによる延命作用は、insulinシグナルの中でもIRS-1を介している可能性が示された。klothoによる骨量維持作用は、insulinとは独立のシグナルを介するものと考えられた。
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Research Products
(21 results)
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[Patent(Industrial Property Rights)] 低摩耗性摺動部材及びそれを用いた人工関節2006
Inventor(s)
京本政之, 二塚健, 石原一彦, 金野智浩, 中村耕三, 高取吉雄, 川口浩, 茂呂徹, 橋本雅美
Industrial Property Rights Holder
京本政之, 二塚健, 石原一彦, 金野智浩, 中村耕三, 高取吉雄, 川口浩, 茂呂徹, 橋本雅美
Industrial Property Number
特願:2006-338601
Filing Date
2006-12-15