2007 Fiscal Year Annual Research Report
マイナーコラーゲン分子の機能ドメイン及び骨、軟骨、筋組織における発現機構の解析
Project/Area Number |
17390418
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
吉岡 秀克 Oita University, 医学部, 教授 (00222430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 哲孝 大分大学, 医学部, 助教 (10284788)
住吉 秀明 大分大学, 医学部, 助教 (60343357)
浜中 良志 大分大学, 医学部, 助教 (60274750)
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
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Keywords | コラーゲン / 遺伝子発現 / 転写調節機構 / 細胞外マトリックス |
Research Abstract |
間葉系幹細胞は種々の刺激の影響を受けて、骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、筋芽細胞、線維芽細胞に分化する。これらの細胞は分化と共に細胞外マトリックスであるコラーゲンを産生するようになる。その中で私達のグループは組織に比較的微量存在するV/XI型コラーゲシの遺伝子発現及び機能について研究を行っている。平成19年度は主に以下の2点について結果を得た。 1)V型コラーゲンα3鎖遺伝子の転写調節 様々な長さの5'側領域を含むルシフェラーゼコンストラクトを作製し、ROS17(ラット骨芽細胞)及びNIH3T3(マウス線維芽細胞)を用いて、ルシフェラゼアッセイによるプロモーター活性を検討し、ゲルシフトアッセイ法による基本転写領域に結合する転写因子の解析した。ルシフェラゼアッセイの結果から、基本プロモーターの活性は-328までの領域に認められた。更に、ゲルシフトアッセイにより、BS1(-130〜-110)、及びBS2(-190〜-170)の領域にDNA/タンパク複合体の存在が認められ、その中でBS2に結合する転写因子はCBF/NF-Yと考えられた。 2)XI型コラーゲンα2鎖遺伝子の歯牙組織における発現 歯牙組織にけるV/XI型コラーゲンの遺伝子の発現をRT-PCR及びin situ hybridization法で調べた。その結果、α1(V)鎖、α2(V)鎖、α1(XI)鎖、α2(XI)鎖の転写産物は見られたが、α1(II)鎖(α3(XI)鎖)及びα3(V)鎖の転写産物は見られなかった。α2(XI)鎖の発現は予想外の結果であったので、さらに特異抗体を作製し、そのタンパクを調べた。その結果、α2(XI)鎖が歯芽細胞に発現していることが認められた。
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Research Products
(7 results)