2005 Fiscal Year Annual Research Report
3次元マイクロアレイシステムを用いた新たな子宮体癌マススクリーニング法の開発
Project/Area Number |
17390444
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
八重樫 伸生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00241597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 潔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70241594)
林 慎一 東北大学, 医学部, 教授 (60144862)
新倉 仁 東北大学, 病院・講師 (80261634)
森谷 卓也 東北大学, 病院・助教授 (00230160)
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Keywords | マイクロアレイ / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 外科 / 臨床 |
Research Abstract |
本研究では、3次元マイクロアレイシステムを用いて精度や感度、迅速性を飛躍的に向上させた子宮体癌の診断法を開発し、微量検体で的確な診断を可能とする新たな子宮体癌スクリーニングシステムに応用することを主目的とする。 今年度は、まず手術により採取された正常子宮内膜、子宮内膜増殖症、子宮体癌組織(各々10例)を用いてmicrodissection法によって正常腺管細胞や癌細胞を分離後、約2万種類の遺伝子発現を対象とした大規模DNAマイクロアレイ解析を行った。特にエストロゲン応答遺伝子群を中心とした発現パターンを正常組織と癌組織で比較することにより、子宮体癌細胞に特有の遺伝子発現パターンを網羅的に検索した。また子宮体癌で変異の頻度が高いと考えられる遺伝子(PTENやK-ras、ミスマッチ修復遺伝子群など)および子宮体癌の予後に関連すると考えられる遺伝子(p53関連遺伝子群、細胞周期制御遺伝子群など)についても同様に行った。これら解析結果と種々の臨床病理学的因子を比較することにより、約200の遺伝子がピックアップされた。子宮内膜癌培養細胞でも大規模DNAマイクロアレイ解析を同時に施行し、上記の妥当性を確認した。またいくつかの遺伝子ではRT-PCRを行いマイクロアレイの妥当性を評価した。これら遺伝子の中からさらに発現に最も差が出ている50遺伝子をピックアップし、3次元マイクロアレイのカスタムアレイを作成するところまで進んでいる。 次年度は作成したカスタムアレイを使い実際の子宮がん検診検体での遺伝子発現プロフィールの解析を進める予定である。
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Research Products
(11 results)