2005 Fiscal Year Annual Research Report
ゴナドトロピン受容体多型解析による不妊治療の個別化
Project/Area Number |
17390446
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
峯岸 敬 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00209842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 理廣 群馬大学, 医学部, 講師 (20282402)
篠崎 博光 群馬大学, 医学部, 講師 (30334139)
五十嵐 茂雄 群馬大学, 医学部, 助手 (60343084)
岸 裕司 群馬大学, 医学部, 助手 (10375545)
平川 隆史 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80375534)
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Keywords | 遺伝子 / シグナル伝達 / FSHレセプター / ゴナドトロピンレセプター / 排卵誘発 |
Research Abstract |
不妊外来におけるゴナドトロピン投与により治療を受けている患者さんより、充分なインフォームドコンセント(IRB,倫理委員会承認済み)の後、血球を採取した。ゴナドトロピン、今回は特にFSHレセプター(FSH-R)のアミノ酸の多様性の存在する部位の解析のため、プライマーを設定して、抽出したDNAをもとにPCRを行い、シークエンスを行った。同時に、血中ホルモン、E_2、FSH、LHを測定した。現在、解析中の307番目のアミノ酸では、AsnとSerの両タイプの組み合わせが日本人でも存在することが判明した。このため、生体内では同一細胞に2つの異なったレセプターが発現している可能性があり、均一なレセプターを発現している細胞との反応性の比較検討する必要がある。そこで、同一細胞に正常/変異レセプターのcDNA量を変化させて導入し、FSHに対する反応性を検討する準備をしている。307番目のアミノ酸は、我々が報告したものはスレオニンであったが、今回の解析では、アラニンに置換されたものであった。すでに正常として報告したレセプターのFSHに対する反応性については検討しているので、アラニンのタイプの機能についての検討を行う。次に、両方のレセプタータイプのレセプターを発現した際の変化を検討する。今後は他の部位の多型を検討し、同様の手法により多型の組み合わせとFSHに対する反応性の差を明らかとする。同時に、それぞれの患者さんのFSH製剤に対する反応性を評価することで、治療の個別化の方法を実行していく。
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Research Products
(7 results)