2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウス胎仔皮膚再生モデルを用いた、皮膚再生遺伝子群の機能解析
Project/Area Number |
17390477
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20233760)
|
Keywords | 発生・分化 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
皮膚が再生する時期と再生しなくなる時期のマウス胎仔皮膚から、マイクロアレイにより得ることができた、皮膚を再生させる候補遺伝子をin vitro及びin vivoで胎仔皮膚創傷面から消失させることで、これら候補遺伝子の皮溝、皮丘、真皮の瘢痕の形成与える影響につき検討した。Genechipを用いた皮膚再生を引き起こす候補遺伝子の中で、in vitroおよびin vivoの胎仔創傷治癒モデルで、皮膚再生に機能的に作用のあった遺伝子はtwist, clu, mmp14であった。平成18年度はこれらをsiRNAにより、成獣マウス創傷部位からノックダウンを行って、瘢痕形成、皮溝、皮丘の形成に与える影響を観察した。遺伝子導入は、リポフェクション試薬を用いて行ったが、創傷部位で効果的にノックダウンを行うことが可能であった。その後、成獣の創傷部位でtwist, clu, mmp14のノックダウンを行い、効率的に創傷部位でのノックダウンは行えたが、瘢痕形成、皮溝、皮丘の形成に作用を及ぼさなかった。 また、スキッドマウスの背部での胎仔皮膚再構築モデルを用いて、マウス胎仔真皮間葉系細胞のshh, twist, clu, mmp14のノックダウンを行い、再構築された皮膚の組織学的構造の変化、皮溝、皮丘の形成に与える影響を検討した。その結果、shhのノックダウンで毛包の再構築が抑制され、twistのノックダウンできめの再構築が乱された。
|
Research Products
(2 results)