2006 Fiscal Year Annual Research Report
RANKとToll-likeレセプターシグナルの阻害による歯周病治療法の確立
Project/Area Number |
17390497
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩彰 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50227930)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90302893)
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90278177)
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (20350829)
溝口 利英 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90329475)
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Keywords | ヒト破骨細胞 / LPS / RANKL / M-CSF / CD14 / MyD88 / PKC / TRIF |
Research Abstract |
1 ヒト破骨細胞のLPSシグナル伝達の解析 本年度はヒト破骨細胞によるピット形成能や生存・延命に対するLPSシグナルの解析を行うことを目的に、まずヒト破骨細胞の純化方法の確立を目指した。従来の方法では、RANKLとM-CSFによって誘導された培養破骨細胞をディッシュ上から生きた状態で回収することは不可能であった。今年度においては、温度感受性ゲルコーティングディッシュを用いることにより、RANKLとM-CSFによって誘導されるヒト末梢血CD14陽性細胞由来の成熟破骨細胞を純度良く回収する実験系を確立することができた(未発表)。この実験系を用いて、現在ヒト破骨細胞によるピット形成能や生存・延命に対するLPSシグナル伝達機構を詳しく解析中である。 2 歯槽骨破壊をブロックする新規化合物の同定 骨芽細胞におけるMyD88シグナル(PKC→MEK/ERK)の阻害を指標にして、天然物由来の化合物をスクリーニングするための準備を行っている。現在、Two-hybrid法を用いてTRIFと結合するアダプター分子を同定するために、破骨細胞のcDNAライブラリーが構築できた段階である。 3 RNAiによるMyD88発現の抑制 MyD88に対する約20bpの2重鎖siRNA(Small interfering RNA : siRNA)を、レンチウイルスベクターを用いて骨芽細胞または成熟破骨細胞に導入し、MyD88の発現抑制を行うことを目的に、siRNAの実験系を導入中である。 4 関節リウマチ(RA)モデルマウスに対するRANKとMyD88シグナル遮断 本年度中に、II型コラーゲン誘発性関節リウマチモデルマウスの実験系が確立できた。
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Research Products
(7 results)