2005 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌攪乱物質の唾液腺癌の発生・形質転換への関与と関連レセプターの動態への対応
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17390499
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
向後 隆男 北海道大学, 名誉教授 (80001949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 太保 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70124774)
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)
飯塚 正 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80168062)
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
高橋 茂 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (70241338)
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Keywords | 唾液腺萎縮 / 筋上皮細胞 / 増殖活性 / 唾液腺癌 / 性ホルモン / 去勢 / 組織像の差異 / エストロジェンレセプター |
Research Abstract |
1.唾液腺腫瘍には筋上皮細胞の動態が重要な役割を演じている。 ラット萎縮唾液腺の再生過程における筋上皮細胞の増殖活性を比較検討した。舌下腺管を二重結紮し舌下腺に萎縮を誘導した。(結果)7日間の導管結紮でほとんどの腺房は消失したが多くの導管が残存した。結紮解除後3日目には新生した未熟な腺房がみられ、経時的に数が増加し、成熟度も増した。アクチン陽性筋上皮細胞は一部を除いた残存導管、未熟および成熟した腺房の周囲に常に認められ、PCNA陽性筋上皮細胞は標識率1%前後、最高値は7日目の2.1%であった。筋上皮細胞は舌下腺萎縮過程で増殖活性が低く、顎下腺では萎縮'再生ともやや高い増殖活性を示した。萎縮耳下腺は筋上皮細胞の増殖活性は非常に高く、再生過程では低いとの報告がある。筋上皮細胞の動態は腫瘍の多彩性に影響を与えることが示唆された。 2.発癌過程におけるホルモンの影響を検索した。精巣摘出後DMBA投与(A群)、DMBA投与完了後精果摘出(B群)、卵巣摘出後DBA投与(C群)、DMBA投与完了後卵巣摘出(D群)の4群とし、発癌後の組織像へのホルモンの影響を検索するためA群を精巣摘出後DMBA投与(A1群)、精巣摘出後DMBA+Diethyllstilbestrol(DES)投与(A2詳)の2群に、C群を卵巣摘出後DMBA投与(C1群)、卵巣摘出後DMBA+DES投与(C2群)の2群に分けた。estrogen receptor(ER)、PCNA、cytokeratin(CK)6,7,13、S-100蛋白の発現様式を検討した。精巣摘出や卵巣摘出、合成エストロゲンDESの投与により発癌過程および発癌後の腫瘍の組織像に種々の程度に相異がみられ、類似した組織像においてもCK、PCNA、S-100蛋白、ERの発現動態に相異がみられ、多彩な組織像の発現に性ステロイドホルモンの関与が強く示唆された。
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Research Products
(6 results)