2005 Fiscal Year Annual Research Report
象牙質/歯髄複合体の免疫防御機構-樹状細胞の多様性と動態の免疫組織化学的解析-
Project/Area Number |
17390508
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
興地 隆史 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80204098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 助手 (30220718)
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学系, 助手 (10323974)
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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Keywords | 樹状細胞 / 象牙質 / 歯髄複合体 / 歯髄炎 / 根尖性歯周炎 / 免疫組織化学 / 半導体レーザー |
Research Abstract |
本研究は、象牙質/歯髄複合体という特異な環境下に存在する樹状細胞の多様性の免疫組織化学的を通じて、これらの細胞の歯髄疾患病態進行過程への関与の実態を追及しようとするものである。 本年度はラットの正常歯髄、炎症歯髄あるいは歯髄疾患の継発疾患である根尖性歯周炎の病変部を試料として、下記の検索を行った。 1.各種樹状細胞亜群の超微形態学的・免疫細胞化学的検索 2.樹状細胞の局在・密度と病態との関連の検討 3.補助シグナル分子発現細胞と病態との関連の検討 その結果、以下の所見を得た。 1.各種樹状細胞マーカー(OX6,ED1,CD11c,OX62)の光顕、電顕免疫組織化学的検索法を概ね確立した。 2.露髄開放により惹起させた実験的歯髄炎あるいは根尖性歯周炎の病変部に存在する樹状細胞の挙動を、特にCD11c発現細胞に着目しながら、上記の手法を用いて免疫組織化学的に検討した。その結果、CD11cが他の樹状細胞マーカー(ED1,OX6)と比較して効率に樹状細胞を標識する特異性の高いマーカーであることを確認するとともに、樹状細胞がこれらのマーカーの発現様式や超微形態の上から数種の亜群に分類されることを見出した。 3.ラット臼歯への半導体レーザー照射後の歯髄の反応を免疫組織化学的に検索し、heat shock protein(HSP)-25が新たに分化した象牙芽細胞の有用なマーカーであることを確認するとともに、HSP-25陽性象牙芽細胞の出現に先立ちOX6陽性の樹状細胞様細胞が照射部近傍に集積することを見出した。
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Research Products
(4 results)