2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390514
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小野 高裕 大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (30204241)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 一浩 大阪大学, 歯学研究科, 助手 (70379080)
岩田 久之 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20403032)
|
Keywords | 摂食・嚥下障害 / 舌 / リハビリテーション / 高齢者 / センシング |
Research Abstract |
1.センサシートによる舌圧測定精度の確認 我々はこれまで圧力センサを内装した実験用口蓋床を口蓋部に装着し、咀嚼・嚥下時の舌圧を記録し、その結果から正常パターンを見出してきた。今回センサシートを直接口腔内に貼付し同様の計測を行うことが可能かを確認するために、まずセンサシートと圧力センサに同時に同じ負荷を加えた場合の出力値を比較した。その結果、センサシートの出力値(Y)と圧力センサの出力値(X)との間には、Y=1.40X+5.90の高い直線的比例関係が成り立つことが明らかとなった。また、センサシートの口腔内貼付方法として、口蓋床に貼付した場合と口腔粘膜に直接貼付した場合とで測定値に差が認められないことも確認した。これらの結果から、センサシートによる舌圧測定は、圧力センサを用いた場合と同様の精度が得られることが示唆された。 2.健常有歯顎者の舌圧測定 大阪大学大学院歯学研究科とジュネーブ大学歯学部においてボランティアを対象に嚥下時の舌圧測定を行い、約40名のデータを得た。舌圧最大値については、口蓋正中前方部が最も大きく、正中部では後方に向かって舌圧が低下し、側方部の左右差は認められないことが明らかとなった。 3.下顎義歯の装着が舌圧に及ぼす影響 ジュネーブ大学歯学部との共同で、嚥下機能が低下した高齢者が下顎に義歯を装着した状態を想定し、嚥下時舌圧の測定を行った。下顎に厚みのあるプレートを装着した被験者の舌圧は非装着時と比較して低下する傾向が見られ、プレートによる舌位や口腔容積の変化が舌圧に影響している可能性が示唆された。
|
Research Products
(3 results)