2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクノロジーを用いた機械的性質に優れる黒変しない歯科鋳造用銀合金の創製
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17390523
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| Research Institution | Aichi Gakuin University |
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Principal Investigator |
福井 壽男 Aichi Gakuin University, 歯学部, 教授 (50090147)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 昌三 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (40183488)
松本 章宏 愛知学院大学, 産業技術総合研究所, 主任研究員 (20358047)
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| Keywords | 歯学 / 生体材料 / 金属物性 / 変色 / フレティング試験 / 非平衡プロセス / 急速凝固法 |
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| Research Abstract |
一昨年度、昨年度に引き続き、12%金パラジウム銀合金の黒変原因と合金組織との関係について検討している.本合金の黒変はAgの硫化が原因と考えられることから、以前にAgにRuを微量添加して高周波溶解しAg-Ru系二元合金を溶製したところ、良好な耐食性を示した事実から、浮揚溶解装置によってAg-Ru合金の溶製を実施し、その耐食性や変色試験を目指した.しかし、浮揚溶解装置による均一に固溶したAg-Ru合金の溶製は未だ成功していない.Ag-Ru系の合金状態図で報告されているのは非固溶系であり、RuはAgの沸点より高い融点を有していることに起因していると考えられる.
この問題を解決するために、まず市販の12%金パラジウム銀合金が急速冷却法で均一な単組織が得られるかを確認した.この結果、12%金パラジウム銀合金を800℃以上の高温で加熱急速冷却する、ガラス急速冷却法を応用することによって、ナノサイズの結晶粒径からなる均一単一相組織が得られることが、TEM観察から示唆された.このことから、急速冷却法によりAg-Ru系合金の溶製の可能性が示唆された.本年度は12%金パラジウム銀合金の熱処理によるミクロ組織と硬さとの関係を検討して、合金組織と硬さの関係およびそれに伴うフレティング摩耗試験を行った.
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Research Products
(18 results)
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[Book] コア歯科理工学2008
Author(s)
福井 壽男(分担執筆)
Total Pages
262
Publisher
医歯薬出版株式会社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
