2005 Fiscal Year Annual Research Report
再生医療を応用した感染インプラントのリカバリー-再骨結合の評価-
Project/Area Number |
17390525
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
松浦 正朗 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10089451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城戸 寛史 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (90169897)
森田 雅之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50308384)
長島 義之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (30389415)
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Keywords | インプラント / インプラント周囲炎 / 再生医療 / リカバリー / 骨結合 / 感染 |
Research Abstract |
研究の目的 インプラント周囲炎により部分的に骨結合を喪失したインプラントに対して再生医療を応用してリカバリーを試みる. 【インプラントの埋入と骨結合の確率】(担当 松浦正朗,長島義之) (1)全身麻酔科にてビーグル犬3頭の小臼歯郡を抜去し,インプラント埋入準備をおこなった.(約3ヶ月経過) (2)4ヶ月後に下顎左右小臼歯部に片側3本ずつのインプラントを2回法の術式にしたがって埋入(予定)。 (3)約2ヶ月の免荷期間をおいて骨結合を確立させる(予定)。 【インプラント周囲炎モデルの製作】(担当 長島義之、森田雅之) (1)免荷期間後、二次手術を施行し、インプラント頚部の骨面上に木綿糸を結紮し、糸を長めに残して一部を口腔内に露出させる(予定)。 (2)1ヶ月毎に骨吸収量を確認し、骨吸収の深さが3mm以上になるまで継続する(予定)。 (3)所定の骨吸収が確認されたら、結紮糸を除去し、約1ヶ月間定期的な口腔清掃を施行する(予定)。 【β-TCPブラスターの準備】(担当 城戸寛史) 感染したインプラントにもう一度骨結合を達成するためにはインプラント表面の汚染除去が重要であると思われる.β-TCP細粒を用いた表面処理は粗面インプラント表面の汚物を完全に除去することができ,適度な表面粗さを与えることができるだけでなく,β-TCPは生体材料であるのでインプラント表面に残留しても悪影響がない.本実験に使用できる小型ノズルの噴射装置を準備し,チタン板の表面をブラスと処理したところ短時間で汚染除去が可能であると思われた. 【再生療法による骨の再生】 インプラント表面のβ-TCPブラスト処理後、(1)自家骨移植併用GBR法、(2)PRP混合β-TCP顆粒移植併用GBR法、(3)PRPおよび骨髄由来幹細胞混合β-TCP顆粒移植併用GBR法、による処置を行う(予定)。
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