2005 Fiscal Year Annual Research Report
扁平上皮癌に対する樹状細胞を用いた温熱免疫細胞療法
Project/Area Number |
17390534
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤内 祝 名古屋大学, 医学部, 教授 (50172127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70209328)
光藤 健司 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70303641)
西口 浩明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (00335043)
福井 敬文 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50378155)
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00151803)
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Keywords | 扁平上皮癌(SCCVII) / 樹状細胞(DC) / 磁性体(MCL) / 温熱療法 / 癌免疫 / 頭頸部癌 |
Research Abstract |
1.未熟樹状細胞の培養 C3Hマウスの大腿骨から無菌的に骨髄を採取し、遠心分離にて単球を分離した。IL-4、GM-CSFのサイトカインを含む培地にて7日間培養した後、MHC classI、II、共刺激分子CD80、86をflow cytometryにて確認し未熟樹状細胞の同定をした。 2.SCCVII細胞を移植したC3Hマウスに対してMCLを用いた温熱療法の殺細胞効果を検討 SCCVIIを移植したマウスにMCLを注入し温熱を加えると、腫瘍部のみが選択的に加温され、腫瘍細胞のNecrosisが確認できた。 3.SCCVIIに温熱を加えることで発現する熱ショックタンパク質の確認 SCCVII細胞に温熱を加えて作成したCell LysateからWestern blot、ELISAにてHSP70の発現を確認した。 4.SCCVIIと樹状細胞の共培養実験 樹状細胞は、C3Hマウス大腿骨から採取した骨髄を用いて従来の方法に従い作成した。加温したSCCVII細胞と未熟樹状細胞を48時間共培養することで、樹状細胞の成熟をMHC classI、II、共刺激分子CD80、86をflow cytometryにて確認した。その結果は、加温したSCCVII細胞と未熟樹状細胞を48時間共培養した後では、MHC classI、II、共刺激分子CD80、86の発現が増強していた。 温熱を加えた腫瘍細胞が未熟樹状細胞をより成熟誘導させると考えられた。 扁平上皮癌に対してMCLを用いた温熱療法に樹状細胞を併用することにより、腫瘍特異的な免疫能が賦活され得る可能性がin vitroにおいて示唆された。
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Research Products
(6 results)