2005 Fiscal Year Annual Research Report
おとり遺伝子を用いた純国産戦略による多剤耐性癌への抗癌剤治療法の応用
Project/Area Number |
17390540
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹之下 康治 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (50117157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 浩晃 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (90254630)
中川 和憲 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (50217668)
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Keywords | 口腔癌 / 薬剤耐性 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
口腔扁平上皮癌細胞株におけるMDR1遺伝子発現,P-糖蛋白質産生の検討 最も強い多剤耐性を示したNA細胞と,他の癌細胞株におけるMDR1遺伝子発現をNorthern blotにより,比較検討すると培養口腔扁平上皮癌細胞における多剤耐性能とMDR1遺伝子発現の関連性がみられた. また,P-糖蛋白質の癌細胞膜状における発現をフローサイトメトリーにより検索すると,その発現量と癌細胞の多剤耐性能に関連性がみられた. 培養口腔扁平上皮癌における転写因子YB1の活性化の検討 培養口腔扁平上皮癌細胞株における転写因子YB1の活性化をゲルシフトアッセイにより検討し,MDR1遺伝子発現裏との相関や多剤耐性能との関連性を検討すると,両者に関連性がみられた. YB1およびMDR1遺伝子の口腔扁平上皮癌組織における局在の免疫組織化学的検討 抗癌剤治療を行った口腔扁平上皮癌患者の生検組織あるいは切除組織におけるYB1およびP-糖蛋白質の局在を免疫組織化学的染色により検索する.P-糖蛋白質の染色性と,抗癌剤の組織学的奏功度を比較検討すると,P-糖蛋白質の発現が強い症例ほど抗癌剤の治療効果が乏しい症例が多く,P-糖蛋白質に発現と薬剤耐性に関連があることが示唆された.
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Research Products
(2 results)