2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390556
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 文夫 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50089471)
伊平 弥生 鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (50275343)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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Keywords | 癒合根 / マウス / QTL解析 / Micro-CT |
Research Abstract |
1.歯根形態異常(癒合根)の出現時期の決定:生後7日齢から2週齢のC57LとICRマウスを用い、通法の病理組織切片およびMicro-CT画像の観察から、歯根形成開始期はC57Lマウス、ICRマウスともに生後10日齢で両系統間に違いはみられなかったが、生後13日齢ではC57Lマウスに癒合が出現し、正常マウスであるICRと歯根形態形成に大きな違いが認められた。以上の結果から生後10〜13日齢が、癒合根成因に関与する遺伝子の発現時期として重要なステージであることが示唆された。 2.Classic genetic crossを用いたQTL解析:癒合根を有するC57Lマウスと正常歯根を有するAKRマウスとの遺伝的交配からF1マウスを作製後、F1マウスにAKRマウスを戻し交配したN2マウスを合計155匹作製した。連鎖解析に用いるDNAマーカーは、全染色体上に合計100個設定し、現在QTL解析を進めている。特に、QTL解析に必要不可欠な表現型については、癒合根の度合い(DRFR)をMicro-CTで得られた3次元データをもとに再構築した画像から数値化に成功した。C57Lマウスでは、DRFRの平均値は86.8%で、AKRマウスではDRFRの平均値は37.1%であり、統計学的に有意な差を認めた。以上の結果から、N2組み換えマウスを用い、DRFRから算出した数値を表現型とし、DNAマーカーから得られた遺伝子型からQTL解析を行うことで、癒合根成因に関与する遺伝子の特定が可能となることが示唆された。
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