2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯肉上皮細胞によるP.gingivalis殺菌機構と歯周病感受性との関連の解析
Project/Area Number |
17390559
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
天野 敦雄 Osaka University, 歯学研究科, 教授 (50193024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 伸治 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40362678)
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Keywords | 歯学 / 細菌 / 感染症 / 細胞・組織 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
Porphyromonas gingivalisの宿主細胞内侵入経路および、細胞内侵入後の同菌の細胞内動態につき検討を加えた。その結果、下記3つの知見が得られた。 1.P.gingivalisの細胞侵入に関与する宿主因子は、リピッドラフト、□□□1インテグリン、small-GTPaseのRac1、アクチン、微小管の他アクチンの再構築やエンドサイトーシスに関わる分子であることが示された。 2.エンドサイトーシス経路を利用して細胞内に侵入したP.gingivalisは、一部は後期エンドソームに包まれたまま分解されてしまうが、一部は初期エンドソームから脱出し、細胞質内に留まる菌と、オートファジーによって殺される菌とがあることが示された。この違いが何故起こるのかは不明であり、今後の研究課題である。 3.P.gingivalisの細胞侵入に不可欠な線毛には6つの遺伝子多型が存在し、II型線毛遺伝子をもつ菌株は効率よく歯周細胞に侵入し、強力な細胞機能傷害と細胞死を引き起こすことを示した。
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Research Products
(28 results)
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[Book] 歯科医学の最先端2008
Author(s)
天野敦雄, 他4名(分担)
Total Pages
321
Publisher
大阪大学出版会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より