2005 Fiscal Year Annual Research Report
死産を経験した家族の出会いと別れを支えるグリーフケアの開発
Project/Area Number |
17390587
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 登紀子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (80102656)
近藤 好枝 慶応義塾大学, 看護医療学部, 教授 (90234955)
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (90218975)
桃井 雅子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90307124)
片岡 弥恵子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (70297068)
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Keywords | 死産 / ペリネタル・ロス / セルフヘルプ / 新生児死亡 / グリーフワーク |
Research Abstract |
死産は、母親や家族に大きな悲しみを引き起こす重大な健康問題である。 本研究は、死産を経験している母親とその家族、およびケア提供者の看護者に対して、ケアガイドとそれに必要な「天使キット」を開発し、その実施と有効性を評価することを目的とする。 ケアガイド作成と「天使キット」の作成等の研究の全過程を通して「天使の保護者ルカの会」の体験者スタッフなど、死産で子どもを亡くした当事者の意見を取り入れ、常に体験者と共に研究を実施している。 本年度は、以下の3点を中心に研究活動を展開した。 1.ケアガイドの枠組みを検討し、文献調査からのエビデンス、死産を体験した母親とその家族のケアに対するニーズを反映させ、入院中から退院後までのケア指針、項目、内容、を検討する。現時点で必要としたのは、家族へ手渡す小冊子である。英国において支援団体作成の小冊子を参考にし、翻訳の許諾を得て小冊子を作成した。日本文化や規則にあった形に内容を変え、また地域でのリソースリストを活用できるようなものを新たに加え作成した。 「悲しみのそばで-死産・新生児死亡で赤ちゃんを亡くされたご家族へ-」という小冊子を作成した。これを天使キットとともに活用してもらう予定である。 2.体験者のニーズ調査や研究者らの母親のケア・ニーズに関する先行研究の結果、海外の視察結果(オーストラリア・タイ)を基に、天使キットの試作品を作る。 3.毎月開催している「天使の保護者ルカの会」の参加者の声や、天使のために贈り物をつくる「エンジェルキルト」の企画と実施(11月)を通じて「天使キット」の試作品を作成した。 試作品は、キルトリーダーズ東京と小茂田工業との共同開発で進めてきた。試作品が2月末に完成し、納品された。来年度はモデル病院での試用を予定している。
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Research Products
(6 results)