2006 Fiscal Year Annual Research Report
青年期を対象としたインターネットによる子育て学習支援プログラムの開発
Project/Area Number |
17390593
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金子 仁子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (40125919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
標 美奈子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教授 (30289996)
増田 真也 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教授 (80291285)
宮川 祥子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教授 (00338203)
及川 智香子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助手 (10369374)
渡邊 輝美 静岡県立大学, 短期大学部看護学科, 専任講師 (80301711)
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Keywords | 子育て / ペアレンテイング・エデュケーション / 大学生 / インターネット / 育児 / 学習効果 / webサイト |
Research Abstract |
本研究ではインターネットを使うことにより、誰でも好きな時に学べる環境で、育児についての学習を推進するための「ペアレンテイング・エデュケーション」のプログラムを実施し、その効果を明らかにすることが目的である。事前調査として、大学生への30項目からなる質問紙調査を567名に行い、クラスター分析により育児に対しての経験肯定群、育児に対しての無知群、出産嫌悪群、育児に対しての知的肯定群、子育てネガティブ群の5群に分けられることが判明し、育児の学習への参加状況に違いがあること、また同じプログラムを受講しても、学習効果に相違があると考えられた。子育て学習プログラムとしてはフラッシュを使用したアニメーション風ドラマを5回配信した。このドラマの主人公は大学生で、姉夫婦の子育てを手伝う設定で、姉夫婦の子育てに至る経過や子育ての流れを子どもが2歳になるまでの状況をエピソード想起する形でしめし、子育ての楽しさ・大変さ、子育て期の夫婦の関係のあり方、子育て中の男女の役割のあり方、女性の仕事と子育てとの両立、子どもの成長の実感すること等を意図した。また、このドラマを見た人たちの交流を促進するための掲示板も設けた。ドラマ配信後に大学生にこのドラマを見てもらった後にグループインタビューを実施した。インタビューの結果としては、育児をする前後の変化がよくわかった、子どもが生まれるまでの経過が身近に感じられた、自分で気づく内容でよい、このサイトへのアクセスが課題等となった。このプログラムの視聴のための登録者は約10ヶ月間に35名であった。プログラム内容ごとのアンケートでは、このプログラムの意図を理解されていると考えられた。現状では登録人数が少なく、プログラムの学習効果を明確はできていないが、視聴することは育児を考える契機となっていると考えられた。
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Research Products
(1 results)