2006 Fiscal Year Annual Research Report
南・中央アジアの山岳資源管理への地生態学的研究フレームワークの構築
Project/Area Number |
17401002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡邉 悌二 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 助教授 (40240501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 一臣 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (40126652)
澤柿 教伸 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 助手 (70312410)
岩田 修二 立教大学, 観光学部, 教授 (60117695)
水嶋 一雄 日本大学, 文理学部, 教授 (00096918)
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Keywords | 温暖化 / 自然現象観測・予測 / 環境変動 / 持続的農業 / 国際貢献 / カラコルム / パミール / 自然資源管理 |
Research Abstract |
乾燥環境下にある高山において,温暖化がもたらす水資源環境の変動が,人間生態系(農牧業・自然植生・野生動物)に及ぼす影響を明らかにし,影響の将来予測を行い,将来の持続的自然資源の利用と管理への提言を行うことを目的として,(1)CORONA・ASTER画像による水資源分布のマッピングをすすめ(澤柿,岩田),(2)タジキスタン(パミール高原)で野外調査を実施し(渡辺・平川・水嶋),(3)パキスタン(カラコルム)で野外調査を行い(渡辺・岩田・水嶋),(4)関連文献アーカイブス構築の拡張,を行った。 CORONA・ASTER画像の解析によって,水供給者である氷河の分布を明らかにした。同時に,過去の氷河地形の変動に関してもマッピングを行い,現地で確認をして,パキスタンにおける一部の成果を「氷河観光開発」のための提言につなげた。タジキスタン・キルギスでの調査からは,野生動物・植生・農業・伝統的習慣を核にしたエコツーリズムを導入することで,野生動物保全および植生保全を行いながら地元の住民の生活を維持させて行ける可能性が大きいことが明らかになった。また,将来的に一般公開できるように,関連文献の収集をすすめており,PDFファイル化を行っている。 これまでの成果の一部については,平成18年11月18-21日にキルギス共和国ビシュケクで行われた「PALM Project Appraisal Meeting」において口頭発表および地元研究者らとディスカッションを行い(渡辺),平成18年12月22日に日本大学で行われた「中央アジアの戦略的重要性と持続的発展を考える」において口頭発表・パネルディスカッションし(渡辺,水嶋),平成19年2月20日に北海道大学で行われた「Global Land Program国際シンポジウム」にて口頭発表し (渡辺),平成19年2月25-26日に北海道大学で行われた「科研費研究集会」でメンバーが集まり,11件の口頭発表を行った。
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Research Products
(3 results)