2006 Fiscal Year Annual Research Report
台湾標準中国語話者の声調に進行中の音声変化に関する音響音韻学的・社会言語学的研究
Project/Area Number |
17401012
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上原 聡 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20292352)
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Keywords | 音声学 / 中国語 / 台湾標準語 / 社会言語学 / 声調 / 台湾語 / 対照言語学 |
Research Abstract |
本研究は、清華大学(台湾)など台湾の大学の協力を得てフィールド調査を実施し、音声データを収集・分析の上、台湾の標準中国語声調の音韻・音響学的メカ之ズムを実証的・定量的に追求する国際的プロジェクトである。具体的には、台湾の標準中国語の声調発音において、(1)第三声に見られる台湾独特の声調上の「ゆらぎ」(他声調への変化)に関する通時的規則性・普遍性を探り、さらに(2)特に第三声と第四声に現れる台湾独特の音響学的・音韻学的特質を解明し、四声の相対的体系化を図る、という2点を目的とするが、究極的には、標準中国語には地域的差異がないとする論理的前提に一石を投じ、その内に実存する多様性に光を当てることを目標としている。 研究計画3年の中間年度に当たる平成18年度には、これまで収集した膨大な了のデータの整理を進めた。具体的には、これまで収録した各音節について各被験者につき約1時間分の音波ファイルを作成し、さらに各ファイルの一連の音波を個々の音節に分割する作業を数名の東北大学大学院生を研究補助者として雇用して行った。さらに海外共同研究者Sanders博士のもとに整理したデータを持参し赴き、分析を進めるとともに現在の分析内容を検討した。分析結果の部分的な発表を博士の学生であるSperlich氏との共同発表の形で行った(次ページ研究発表の欄参照)。また台湾でこれも共同研究者である連博士と、タイでも関連テーマの研究者と、これまでの分析結果の検討を行い、助言を得るなどした。これらの打ち合わせでは、分析結果の関連の国際学会での発表も計画した。これまでラベリングを行い作成した音声データファイルを、将来関連テーマの研究者の間で共有できるよう、徐々にデータCD化している。
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Research Products
(1 results)