2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育のグローバル・スタンダードの構築に向けて
Project/Area Number |
17401015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 安月子 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90205550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恒吉 僚子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 準教授 (50236931)
木幡 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
高田 康成 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10116056)
丸山 千歌 横浜国立大学, 留学生センター, 準教授 (30323942)
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Keywords | 短期交換留学制度 / 国際比較 / 外国語としての日本語教育 / 第二言語としての日本語教育 |
Research Abstract |
本研究は,平成13-15年度『短期留学制度の多国問比較研究-日本語教育のグローバル,スタンダードの模索-』(課題番号13571047)に続き,教育連携を模索する調査対象地域にフランスとイングランドを加え,高等教育における日本研究を比較対照し,留学生の送り出し機関と受け入れ機関の日本語教育の連携を模索する。短期留学プログラムに参加する学習者の日本語学習経験を「外国語-第二言語-外国語」の連続体と捉え,学習経験のボーダーレス化を模索することを目指す。最終年度の本年度は以下の活動を行った。 (1)イングランド地域とフランス地域の高等教育における日本研究の位置づけ:恒吉(分担者)がイングランド地域について,また,東(海外研究協力者)がフランス地域について,それぞれ大学学部レベルの日本研究の現状を調査し,データを分析した。 (2)日本語学習者および日本語教師対象アンケー調査の分析:H18年度実施(分析済み)のフランスとイングランドの大学学部教育JFLに関する調査結果に,オセアニア地域の学部教育のJFLに関する調査結果を比較対照し,量的および質的に分析した。統計処理から,当該地域の日本語学習者に関して,地域別,専攻別特徴が明らかになった。この結果に,東とPizziconi(共に海外研究協力者)が短期留学生送り出し側の日本語教育の視点から解釈を加え,期留学生の受け入れ側の日本語教育担当者である近藤(代表者)と丸山(分担者)と共に質的に分析した。 (3)(2)の結果を第16回小出記念日本語研究会においてパネルディスカッションの形で報告・発表し,短期留学生受け入れ側の日本語教育担当者と情報交換,意見交換を行った。また,イングランドの学習者に焦点をあてた形の分析結果を,2007年ヨーロッパ日本語教育シンポジウムでポスターセッションの形で報告・発表し,短期留学生送り出し側地域の日本語教育担当者と情報交換,意見交換を行った。 (4)科研3年間の研究成果を報告書(冊子)の形でまとめた。
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Research Products
(5 results)