2006 Fiscal Year Annual Research Report
世界の開発援助機関と援助活動に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
17401041
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
田村 克己 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (40094156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松園 万亀雄 国立民族学博物館, 館長 (00061408)
關 雄二 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 教授 (50163093)
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (60214772)
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Keywords | 文化人類学 / 開発協力 / 国際協力 / 開発援助機関 / 国際貢献 |
Research Abstract |
平成18年度は、ケニア、グアテマラ、タイ、ベトナム、ミャンマーにおいて実施されている開発援助とその諸影響について現地調査を行うとともに、オランダ、ベルギーの開発研究所と援助機関の教育・研究活動や開発活動に関する調査を実施した。 松園万亀雄は、2006年8月7日から21日までケニア共和国におけるケニア医学研究所を中心に日本のODAによる医療援助事業の実態に関する現地調査を行った。石田慎一郎(研究協力者)は、2007年2月8日から2月24日までケニア共和国における開発援助NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」による住宅建設支援事業に関する調査を行った。 關雄二は、2007年2月18日から3月4日までグアテマラにおいて文化政策や観光開発に人類学者がどのように係わっているかに関する実態調査を行った。 樫永真佐夫(研究協力者)は、2006年10月29日から11月24日までベトナムとタイにおいてソンダーダム建設が黒タイ村落生活に及ぼす諸影響に関する調査を行った。 田村克己は、2007年3月23日から3月31日までベトナムとミャンマーにおいて博物館などの文化開発の現状に関する調査を行った。 岸上伸啓は、2006年11月28日から12月7日までオランダの外務省開発部や社会開発研究所、ベルギーの開発協力庁などにおいてオランダとベルギーの開発援助および開発援助研究に関する調査を行った。 また、研究代表者と研究分担者は国際シンポジウム「ノルウェーの開発協力」を2006年11月25・26日に開催した。その成果の一部は、民博のホームページで公開した。 上記の現地調査とシンポジウムの結果、開発援助の計画や実施において文化人類学・社会学の知識や視点を活用する必要性が再認識された。
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Research Products
(6 results)