2006 Fiscal Year Annual Research Report
テロリズムを超えて:東南アジアにおけるイスラム教育機関の実態調査
Project/Area Number |
17402011
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
河野 毅 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (10361883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (40092241)
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Keywords | テロリズム / 政策研究 / イスラム研究 |
Research Abstract |
イスラム学校の役割を社会的にとらえるためにはその実態調査が重要であるという視点から始めた今般の研究であるが、基礎データだけでも収集にあたり正確さが欠ける問題点が指摘できる。それは、各国政府が正確な資料データを持ち合わせておらず、さらに、時代の変化とともに、イスラム教育機関の盛衰が頻繁に起こることがその難しさの理由である。ただし、できる範囲の基礎資料収集を蓄積した結果、以下の通りの成果が得られた。 平成18年度に実施した現地調査の結果明らかになっている基礎資料は、以下の通りである: (a)インドネシア、マレーシア、フィリピンにおけるイスラム教育機関の全体数、地域ごとに分類した数(注:インドネシアとフィリピンにおいては政府発表データが各省間で大きく異なるため精査が必要) (b)イスラム教育機関に就学する生徒・学生数(注:学校数と同様、インドネシアとフィリピンにおいては各省間で生徒・学生数が大きく異なるため精査が必要) (c)イスラム教育機関の類型化(私立(「ワカッフ」とよばれるイスラム財団形式など)、公立等) (d)一部のイスラム教育機関についてはその財源 (e)一部の学校に対する外国からの支援の有無 (f)イスラム教育機関の一般的なカリキュラム (g)教授方法の類型化 以上のデータは、2007年2月に東京の政策研究大学院大学で開催された国際ワークショップ「東南アジアのイスラム教育機関」で発表された。今後、前記の機会に発表された論文を書き直したものを2007年8月にマレーシアで開催される予定のInternational Congress of Asian Scholars (ICAS)で発表される予定である。
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Research Products
(3 results)