2007 Fiscal Year Annual Research Report
多文化化する社会における外国人学校の位置取りのポリティクスに関する国際比較研究
Project/Area Number |
17402043
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
服部 美奈 Nagoya University, 大学院・教育発逹科学研究科, 准教授 (30298442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 節男 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (10172678)
大塚 豊 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00116550)
堀江 未来 名古屋大学, 留学生センター, 准教授 (70377761)
カンピラパーブ スネート 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 講師 (90362219)
馬越 徹 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (60000030)
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Keywords | 外国人学校 / インターナショナルスクール / マイノリティ |
Research Abstract |
1.実施概要:(1)今年度調査地域の選定:中国、カンボジア、マレーシア、日本(ブラジル人学校、トルコ人学校、インド人学校、インドネシア人学校)を調査地として設定し、現地調査を実施した。(2)分析枠組みの検討:今年度は科研最終年度であるため、これまで調査を実施した事例をもとに、外国人学校・国際学校の現代的傾向を分析し、類型化を試みた。(3)研究会および国内・海外調査の実施:毎月の研究会、全体打ち合わせ会、および中国、カンボジア、マレーシア、日本で現地調査を実施した。中国では日本人学校における中国古典教育および国際理解教育を各日本人学校間で比較考察することにより、中国における日本人学校の位置づけと戦略を考察した。カンボジアではマレー系ムスリム住民によって設立されたイスラーム学校、プノンペン市内の国際学校、フランス人学校に関する調査を行った。マレーシアでは国際イスラーム学校の他、チェンパカ国際学校、スリ・ムルニ国際学校を訪問し資料収集を行った。また日本では、ブラジル人学校、トルコ人学校、インド人学校の調査を実施し、日本における外国人学校・国際学校の位置づけと各学校の活動に関する調査を実施した。 2.研究成果:上記の研究のまとめとして年度末に最終報告書を作成した。26章からなる報告書では8カ国の外国人学校・国際学校について、1)各国における外国人学校・国際学校政策、2)外国人学校・国際学校の現代的特色と傾向について考察し、グローバル化する社会のなかでこれらの学校が境界化し、多様化する様相を明らかにした。
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Research Products
(5 results)