2008 Fiscal Year Annual Research Report
極域電離圏環境が南北両極オーロラの動態と強度に及ぼす影響の研究
Project/Area Number |
17403009
|
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
佐藤 夏雄 National Institute of Polar Research, 研究教育系, 教授 (50132709)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (20132714)
宮岡 宏 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (10150046)
門倉 昭 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (70185883)
小野 高幸 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10141996)
細川 敬祐 電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (80361830)
|
Keywords | オーロラ / 共役点 / 脈動オーロラ / 磁気圏・電離圏 / アイスランド / 南極昭和基地 / オーロラ電波 / EISCAT |
Research Abstract |
本研究課題は、地球上で唯一存在するオーロラ帯の「昭和基地-アイスランド共役点」において、オーロラの強度や微細構造・ダイナミックスを高精度で同時観測する。この南北同時観測記録より、オーロラ強度や動形態の南北両半球の対称性・非対称性を定量的に解析し、オーロラの発生・加速機構を観測事実から明らかにすることが主な研究目的である。 アイスランド・フッサフェルに南北掃天フォトメータを設置した。フサフェルの38.2MHzイメージングリオメータは8月に本格的な修理を行い、ほぼ原状に復帰した。イメージングリオメータの制御・データ収集パソコンはデータ通信機能を備えた新たなシステムに更新し、日本へのデータ伝送を開始した。1時間毎に観測データを極地研情報基盤センターのPolarisシステムに伝送し、国内側で1日1ファイルの保存用データにまとめている。 フッサフェル観測所におけるMF帯オーロラ電波の偏波観測は問題なく連続観測を継続することが可能となり、複数のauroral roarのイベントを観測した。また、スバールバル諸島ロングイヤビンに新たに観測装置を設置し、これにより、オーロラ帯からカスプ、ポーラーキャップ域に至る極域全体でのMF帯オーロラ電波放射に関しての議論が可能となった。 9月にアイスランドにおいて全天TVカメラと短波レーダーを用いたオーロラの総合観測を実施した。オーロラブレイクアップの過程で、オーロラの周囲に電離圏対流のシアーを見て取ることができた。また、2009年3月にノルウェーに設置されている欧州非干渉性散乱レーダー(EISCAT)とTVカメラ、短波レーダーを組み合わせたオーロラの微細構造観測を行った。その結果、脈動オーロラに伴って時間変化する電離圏電子密度の様相を高時間分解能のEISCAT観測によって捕らえることができた。
|
Research Products
(12 results)
-
-
-
[Journal Article] Response of large-scale ionospheric convection to substorm expansion onsets : A case study2008
Author(s)
Miyashita, Y., K. Hosokawa, T. Hori, Y. Kamide, S. Machida, N. Sato, A. S. Yukimatu, M. Fujimoto, I. Shinohara, T. Mukai, Y. Saito, J. B. Sigwarth
-
Journal Title
Journal of Geophysical Reseach 113
Pages: doi : 10. 1029/2008JA013586
Peer Reviewed
-
-
-
[Journal Article] Auroral radio emission and oaborption of medium frequency radio waves observed in Iceland2008
Author(s)
Sato, Y., Ono, T., Iizima, M., Kumamoto, A., Sato, N., Kadokura, A., Miyaoka, H.
-
Journal Title
Earth Plants Space article Instrumentation and International Collaborations 60
Pages: 207-217
Peer Reviewed
-
-
-
[Journal Article] Interhemispheric observations of field line resonance frequencies as a continuous function of ground latitude in the auroral zones2008
Author(s)
Takasaki, S., Sato, N., Kadokura, A., Yamagishi, H., Kawano H., Ebihara, Y.
-
Journal Title
Polar Science 2
Pages: 73-86
Peer Reviewed
-
[Presentation] ICESTAR Program in Japan during IPY2007-20082008
Author(s)
Akira Kadokura, Natsuo Sato, Hisao Yamagishi, Takehiko Aso, Masaki Tutumi, Akira S. Yukiinatu, Yasunobu Ogawa, Makoto Taguchi, Kaoru Sato, Yusuke Ebihara
Organizer
International Symposium : Fifty Years after IGY
Place of Presentation
筑波
Year and Date
20081110-20081113
-
-