2005 Fiscal Year Annual Research Report
ケースステーション・フィールドキャンパス方式による災害リスク地域診断型海外調査
Project/Area Number |
17404004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多々納 裕一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20207038)
SCAWTHORN Charles 京都大学, 都市社会工学専攻, 教授 (60378809)
RAJIB Shaw 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (30378848)
渥美 公秀 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助教授 (80260644)
北後 明彦 神戸大学, 都市安全センター, 助教授 (30304124)
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Keywords | 災害リスク / 地域診断 / ケースステーション / フィールドキャンパス / 海外調査 |
Research Abstract |
本研究は、新しいタイプの災害軽減のための海外調査技法の提案と実施を目的としている。これまでの災害調査は事後対応型、個別状況依存型で、系統性や時間適連続性を欠く傾向があった。そこで本研究は事前対応型、成功モデル検証型の系統的で時間連続的な災害調査の方法論(ケース・ステーション・フィールドキャンパス)を試行的に構築することを目指している。2005年度は以下のような研究活動を行った。 1.研究体制の立ち上げと三年間の研究実施計画の枠組みを検討するための日本側の打ち合わせ会議を2005年5月から7月にかけて数回、京都大学防災研究所ならびに同工学研究科で実施した。その結果、中国は岡田が、インド・ネパールはShawが、トルコはScawthornが中心になって相手側研究協力者と研究計画の詳細を詰めることになった。また岡田を総括責任者として日本の中にも、ケース・ステーション・フィールドキャンパスを設けるとともに、そのサブネットワークとして、神戸、名古屋などにサブのケース・ステーション・フィールドキャンパスを築くこととした。その際、多々納、渥美らが中心となって推進することで合意した。 2.電子メールなどによる研究者分担者ごとの海外相手側研究者との個別の相互連絡を2005年7月から8月にかけて繰り返した。 3.海外相手側研究協力者の研究拠点の訪問や研究協力者との打ち合わせの会合を岡田、Shaw、Scawthornがそれぞれ分担し合う形で2005年7月から9月に掛けて実施した。これにより、日本、中国、インド、ネパール、トルコの研究拠点の研究・教育機関とその責任者を特定した。さらに2005年10月から2006年1月にかけてメールなどの日常的なやり取りなどにより具体的な検証モデル(技術・理論・政策)の絞込みの議論を行った。 4.2006年2月末から3月初旬にかけて、各ケースステーション代表者を日本に招聘し、ケースステーション・フィールドキャンパス立ち上げの現状と課題を抽出するとともに、全体的な整合性を図るための議論をし、結果を報告書の形でとりまとめた。
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Research Products
(9 results)