2005 Fiscal Year Annual Research Report
マレーシア未利用植物資源を素材とする制がん性天然薬物調査
Project/Area Number |
17404005
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
森田 博史 星薬科大学, 薬学部, 教授 (70220069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 玄明 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (70333622)
竹谷 孝一 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (20120149)
小林 淳一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221241)
飯塚 徹 星薬科大学, 薬学部, 助手 (70328920)
四元 英臣 星薬科大学, 薬学部, 助手 (80339522)
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Keywords | 癌 / 植物 / 天然薬物 / マレーシア |
Research Abstract |
マレーシアは世界に12ヶ国にあるメガダイバーシティセンター(世界中で生物多様性の最も高い国のひとつ)として指定され、全世界の約10%の生物種が棲息していることが明らかになってきた。特に植物に関しては、180属3000種のシダ植物と2180属25000種の種子植物が自生している。膨大な種の自生にもかかわらず、世界的に見ても未知植物および固有植物の宝庫となっている。さらに、マレーシアでは、マレー半島およびボルネオ島という異なる環境の地域が存在し、種の多様性に富むと同時に、未利用植物の調査研究が遅れている。本研究では、マレーシアの未利用植物の調査を行い、新しい制がん性天然薬物の探索と開発に応用するものである。 本年度は、マレー半島西部のペナン島およびマレー半島中央部の伝承薬物および未利用植物の調査をマレーシア共同研究者とともに行った。ペナン島植物園およびペナン島森林センターの協力を得て、さらに、ペナン理科大学薬学部Chan教授と数名の大学院生とともに、ペナン島での植物調査を行った。特に、Alstonia, Kopsia, Largerstroemia属の民間伝承植物などを採集、同定を行った。さらに、抽出操作は、ペナン理科大学の研究室にて行い、抽出エキスを持ち帰った。また、ペナン島での薬草類の市場調査も行った。 一方、マラヤ大学との共同研究で発見した、チューブリン重合阻害活性を示すアルカロイド、rhaziniramの構造活性相関の検討を行い、チューブリン重合阻害活性と立体構造との相関を解析した。また、Stellaria dichotomaより血管平滑筋弛緩作用を有する新規環状ペプチドを単離し、構造と活性を解明した。 調査研究によって採集した未利用植物の抽出エキスからチューブリンおよびアクチンなどの細胞骨格タンパク質を標的とするスクリーニングを行い、新たな制がん性天然物質を探索中である。
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Research Products
(2 results)