2006 Fiscal Year Annual Research Report
単細胞接合藻ミカヅキモの生殖隔離・種分化機構の解析
Project/Area Number |
17405013
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
関本 弘之 日本女子大学, 理学部, 助教授 (20281652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 元己 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00193524)
野崎 久義 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (40250104)
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Keywords | ミカヅキモ / 生殖隔離 / 種分化 / 性フェロモン / 分子系統解析 / 国際研究者交流 / 台湾:ニュージーランド |
Research Abstract |
本研究では、性フェロモン遺伝子の単離が完了しているヒメミカヅキモClostcrium peracerosum-strigosum-littorale complexを中心に、地域的に離れて遺伝子交流が出来ない海外数カ所の拠点からそれぞれ多くの試料を採集し、地理的隔離状況を把握することを日的としている。本年度は、7月に台湾(台北周辺)にて、海外研究協力者のサポートを受け、また3月にニュージーランド(南島)にて海外研究協力者のサポートを受け、それぞれの周辺地域からのミカヅキモ単離を試みた。 現地にて、顕微鏡下で細胞を単離し、さらに無菌培地での単藻培養を行ったところ、台湾からは、国内で単離されている交配群Bと非常に近縁なヘテロタリック株系統を単離することに成功した。ニュージーランドで採取した株については、現在培養を進めている。 並行して、国内数カ所からも、ヒメミカヅキモ単離を行い、交配実験による生殖隔離の実体把握を進めている。また、18S rDNAのgroup Iイントロンを利用し、種間の系統関係を解析している。さらに、性フェロモン(PR-IP Inducer)遺伝子のクローニングを進め、系統樹を作製したところ、生殖隔離の程度、分子系統関係、性フェロモンの変異度それぞれに強い相関関係が得られた。また、交配群A,Bに属するヘテロタリック株に対して、それぞれ極めて近縁なホモタリック株を単離することに成功しており、性発現がどのように生じてきたのかを考察する上でも、極めて重要なものと位置づけられた。
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Research Products
(13 results)