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2005 Fiscal Year Annual Research Report

中国雲南省西北部の三江併流地域を境にしたアジア広域分布植物の遺伝的分断現象の解析

Research Project

Project/Area Number 17405015
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

瀬戸口 浩彰  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (70206647)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遊川 知久  国立科学博物館, 筑波実験植物園, 研究官 (50280524)
百原 新  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00250150)
伊藤 元己  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (00193524)
Keywords植物地理 / 日華植物区系 / 中国雲南省 / ヒマラヤ / ドクダミ / キブネダイオウ
Research Abstract

本課題では日華植物区系に広域分布をする植物種:タデ科ギシギシ属のキブネダイオウ(Rumex nepalensis)とドクダミ科ドクダミ(Houttuynia cordata)を対象にして、地域集団間の系統関係を分子系統学的に解析するとともに,化石の年代や地理的分布,現生種との比較形態を併せて,日華植物区系に広域に分布を広げることになった植物の起源と分布域拡大の過程について解明することを目的に進めた。材料の採集は,研究課題の中心となる雲南省北西部の三江併流地域で徹底して行った.また,雲南省南西部とネパールにおいても研究材料の入手をした.入手した植物はDNAを抽出して葉緑体DNAハプロタイプを決定した.また,ドクダミにおいては染色体数と核ゲノム量の解析も行った.これまでの結果では,ドクダミとキブネダイオウともに中国雲南省西部を境にして東西に種内の葉緑体DNAハプロタイプが分かれる傾向があることが判明した。またドクダミでは,2n=64,72(FMC=1.8-1.9)が雲南省西部に分布し,中部・東部には2n=128(FMC=3.0-3.2)と96も分布する,しかし台湾と日本では2n=96(FMC=2.4)だけが検出された.従って東アジア日華植物区系に広域分布するこの二植物は,雲南省西部地域を境に東西に分化しており,また台湾・日本の島嶼系へ分布域が拡大する際には,中国大陸にある多様性の一部を持ち出す形で行われたと考えられる.なお,本研究は開始後1年が経過しただけであり,この研究課題による研究成果は次年度以降に得られることを確信している.

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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