2007 Fiscal Year Annual Research Report
食品リスク解析の公共的な意思決定に資する農学系サイエンスショップの研究
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17405036
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
佐々木 市夫 Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 畜産学部, 教授 (70125384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関川 三男 帯広畜産大学, 大学院・畜産学研究科, 教授 (30120489)
三浦 秀穂 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10173981)
渡邊 芳之 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (60231015)
福島 道広 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (20231558)
倉持 勝久 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (00091546)
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Keywords | 市民参加・駆動型 / 社学連携 / 「街育プラザ」 |
Research Abstract |
最終年度の目的は、帯広畜産大学における農学系サイエンスショップの展開可能性を検討し、具体設計を試行することである。 農学系サイエンスショップ関する我々の研究成果はその農学系サイエンスショップの成立基盤として次の4点確認した。1つは、思考力は決して高くないが問い続ける市民の存在である。2つは、その市民の問いかけと懸念に対して細やかに応答する大学である。3つはその応答とは、専門家同士の論争ではなく、社会的存在である大学に暗黙的、明示的に期待されていることに対する誠実な説明である。4つはその応答における最小限度の公共性を担保するため、応答=調査研究の成果は公開されなければならないことである。これら4点の成立基盤のもとで展開可能性の検討のため、国際フォーラム『大学におけるサイエンスショップを考える-自然と人間と社会がともに成熟する将来に向けて-』を開催した。 「オランダ・ワー下ニンゲン大学のサイエンスショップ」(Straver氏)「カナダ・トレント大学における地域密着型研究」(Barr氏)、「農学系学部教育におけるサイエンスショップの意義と課題」(渡邊氏)、「新たな社学連携によるサイエンスショップの開花」(関川氏)の講演と質疑応答によって、展開可能性を確認した。 具体設計は、帯広畜産大学地域共同研究センターにおいて実施する、新しい市民参加・駆動型社会貢献事業「帯広畜産大学街育プラザ」に結実した。設計骨子は次の通り。 1)運営主体の設置。「帯広畜産大学街育プラザ」運営委員会 2)身近な課題・疑問の市民からの募集。 3)応募課題等の中から採択課題の選考。 4)調査研究を担当する適切な研究者・学生の調整。 5)調査研究の結果の公表。」 6)調査研究の期間は1〜2年。 7)財源。大学の負担上限は20万円。課題採択者から実費に応じて大学よりも少額の負担。
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Research Products
(2 results)