2006 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける高リスク侵入性人獣共通感染症の疫学調査
Project/Area Number |
17405044
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
田村 豊 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50382487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 康和 酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (50254701)
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Keywords | 人獣共通感染症 / 東南アジア / 狂犬病 / Q熱 / VRE |
Research Abstract |
本研究は、動物や食品を介してわが国に侵入する可能性の高い病原体である狂犬病ウイルス、Q熱リケッチア、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)を調査対象とし、今年度はインドネシアにおける侵淫状況を調査した。2007年3月4日〜14日にインドネシアに赴き、インドネシア国動物医薬品検査所の協力を得て本調査を実施した。我々が到着するまでに農業省所轄の7箇所のDIC(日本でいう家畜保健衛生所)から検査材料を収集していた。 1.狂犬病ウイルス:狂犬病罹患犬脳97検体、コウモリ脳32検体、サル脳3検体が収集されており、検体からRNAを抽出し、c-DNAに変換した。今後は、分子疫学的に解析する。 2.Q熱リケッチア:インドネシア全土から収集されていた牛血液140検体と鶏血液139検体については、Q熱リケッチアに対する抗体価を間接蛍光抗体法で測定したところ、牛で15%、鶏で5%の陽性例が認められた。また、牛脾臓97検体、肝臓41検体、及び鶏脾臓119検体、肝臓20検体からDNAを抽出した。今後、遺伝子増幅法を用いて病原体の有無を検査する予定である。 3.VRE:インドネシア全土から収集された牛糞便135検体と、鶏糞便144検体から腸球菌と大腸菌を分離した。今後は、菌種の同定と薬剤感受性検査、さらには耐性遺伝子を解析する予定である。 なお、DNA検体と分離菌株をインドネシア国外に運び出そうとしたところ、出国時の動物検疫検査において、検体に関わる書類の不備を指摘され国外に持ち出すことができなかった。現在、インドネシア動物医薬品検査所が検体を日本に送るため鋭意努力している。
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Research Products
(7 results)