2006 Fiscal Year Annual Research Report
カウンターフェイトドラッグの蔓延とその対策に関する調査研究
Project/Area Number |
17406005
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 和子 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (80324094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 順子 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40323604)
松下 良 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (20293368)
本間 隆之 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (90401893)
谷本 剛 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (80142123)
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Keywords | カウンターフェイトドラッグ / カウンターフィット薬 / 偽造医薬品 / 規格外医薬品 / 抗HIV薬 / 抗マラリア薬 / 薬事規制 / 真正性調査 |
Research Abstract |
結果1.コートジボワールの抗HIV薬流通システム:抗HIV薬の流通は世界エイズ・結核・マラリア対策基金の支援下、公的流通システム確立。抗HIV薬はLa pharmacie de la sante publique(以後PSP)がWHOの事前認定製造者から一括調達、配布。指定専門治療施設で患者を診断、抗HIV薬を処方、民間薬局での調剤なし。国内団体が人道支援団体等から抗HIV薬入手の可能性はあるが、実態不明 結果2.抗HIV薬と抗マラリア薬サンプリング:抗HIV薬はPSPの寄贈(AZT、ddI,NVP,HFV,IDV,3TC,EFV,d4T)。抗マラリア薬は市中薬局、違法市場での購入及びPSPの寄贈(Artesunate40サンプル,Chloroquine81, Sulfadoxinep-Pyrimethamine45) 結果3.抗HIV薬の品質:(1)真正性調査:表示通りの製造業者による製造 (2)HPLCによる定量試験:98.3±1.4%から101.1±0.8%の範囲 抗マラリア薬:(1)真正性調査:18(14.9%)のカウンターフェイトドラッグ(偽造医薬品)を検出 (2)定量試験:46(38.0%)が規格外 (3)一致率:真正性調査と定量試験の一致率は0.0771、フィッシャーの直接検定でp<0.001 (4)薬事規制:未登録医薬品(40.5%)はすべて輸入医薬品。医薬品未登録とカウンターフェイトドラッグ出現のオッズ比は29.079(95% CI:3.721-227.268)、違法市場ではカウンターフェイトドラッグが18(19.6%)、薬局では0 (5)バヌアツ収集サンプル:カウンターフェイト検出 結論:抗HIV薬の品質は問題ない。カウンターフェイト検出法として定量試験は不可。抗マラリア薬は薬事規制が及ばないところにカウンターフェイトが出現しやすい
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Research Products
(2 results)