2006 Fiscal Year Annual Research Report
感染赤血球表面に発現する新規マラリア原虫分子のマラリア重症化への関与
Project/Area Number |
17406009
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
金子 修 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50325370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 本美 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20164072)
橘 真由美 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教務職員 (00301325)
大槻 均 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80403806)
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Keywords | 感染症 / 寄生虫 / 遺伝子多型 / 抗原変異 |
Research Abstract |
マラリアは世界中で年間2〜3億人の感染者、150万人の死者を出す重要な感染症である。熱帯熱マラリア原虫感染赤血球はヒト体内で脳血管内皮に接着し、重症化し死に至らしめる(脳マラリア)。ゆえに、感染赤血球表面に発現するマラリア原虫の接着分子はマラリアの病原性と密接に関係し、マラリア重症化を防御するワクチン標的であるが、脳マラリアを起こす原虫分子はいまだに明らかではない。本研究では、申請者らが同定した感染赤血球表面に局在する接着分子候補SURFINをコードするsurf全分子について、熱帯熱マラリア原虫流行地株から得られる塩基配列情報を用いて、選択圧のかかっている部位、重症化への関与、抗原変異への寄与について、集団遺伝学的解析により検討することを目的とする。昨年度に引き続き、本年度も、熱帯熱マラリア原虫流行地株を、タイ国内のマラリア流行地において患者の同意を得た後に採血し、短期間培養した後に、RNAおよびDNA、IFA用の資料として保存した。また、熱帯熱マラリア原虫DNAを抽出し、10のsurf分子について特異的オリゴヌクレオチドを用いて、多型であることが分かっている細胞外領域についてPCR増幅をおこない、塩基配列の決定をすすめた。昨年度と同様に、この部位が多型であることが確認できた。来年度以降も引き続き、特定の遺伝子型のSRG分子のマラリア感染の重症化への関与、抗原変異への関係についてさらに解析をするため、熱帯熱マラリア原虫のサンプルを継続して収集する。
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