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2005 Fiscal Year Annual Research Report

西ジャワ農村部における水系の化学物質汚染と学童の健康に関する人類生態学的調査

Research Project

Project/Area Number 17406015
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

渡辺 知保  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70220902)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関山 牧子  東京大学, サステイナビリティ学研究連携機構, 助手 (90396896)
吉永 淳  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (70222396)
新村 哲夫  富山県衛星試験所, 環境保健部, 副主幹研究員 (80360808)
Keywords西ジャワ / 換金作物農業 / 農薬 / 有機りん系農薬 / DDT / 尿 / 母乳
Research Abstract

* 西ジャワ農村部において,小学校学童およびその母親より得た尿試料(約80組)について,有機りん系農薬の4種類の代謝物を測定した.濃度レベルとしては,同地域において既に得られていたデータと同程度であると思われた.母子間の代謝物濃度の相関は強いものではなかったが,母子ともに高値を示す世帯が複数認められ,何らかの原因で曝露リスクの高い世帯が存在するものと思われた.これを富山県の学童と比較すると,むしろ富山の方が高値であった.ハイリスク世帯のリスク要因,前回得られた地域差との比較,両国の差の原因・意義などについて,来年度検討する予定.
* 熊本県立大・有薗氏の協力を得て,同地域において乳児を持つ母親より得られた母乳ならびに,集落内の養魚池で獲った魚について,LC-MSを用いてDDTの測定を行った結果,いずれのサンプルからも微量ながらDDTが検出された.preliminaryな結果ではあるが,すでに農薬としての使用が禁止されている同地域でも,依然生体には曝露があることを示している.これが過去の残留を反映するのか,現在の[違法な]使用を反映するのかは明確でないが,継続的モニタリングが必要である.
* カウンターパートであるインドネシア,パジャジャラン大学生態学研究所ならびに医学部の協力を得て,本年度3月上旬〜中旬にかけ,同地域における農作物の作付け実態と農薬使用の状況について,聞き取り調査を行った.これによって,同地域における農業生産活動の概要を把握し,農薬曝露がどの程度の範囲で起きえるのか,生体試料で得られたデータと照合しつつ解析する.なお,これまでの調査対象地に加え,茶のプランテーションに近く,酪農の盛んな地域についても同様の調査を実施し,農薬使用の集落間差があるか否かを検討する材料を調えた.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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