Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 映子 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (80148254)
山中 克己 名古屋学芸大学, 栄養学部, 教授 (40351209)
中野 浩 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80097732)
大塚 隆信 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (10185316)
千田 彰 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80097584)
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Research Abstract |
モンゴル人の乳製品多量摂取による口唇口蓋裂発現予防効果に関する研究に関して,モンゴル国の国際調査で母親を対象とした妊娠中の食生活を始めとした生活習慣等に関するアンケート調査を行い,生活習慣と口唇口蓋裂発現との関係について調査した. 対象は,モンゴル国立母子病院を受診した患者又は患者の母親で,口唇口蓋裂患児の母親97名(口唇口蓋裂群)と健常児の母親217名(コントロール群)とした.口唇口蓋裂群97例の裂型分類は,口唇裂36例,口唇口蓋裂47例,口蓋裂12例,裂型不明2例であった.調査方法は,母親自身が記入するアンケート方式を用い,調査項目は,妊娠中の食事(乳製品や緑黄色野菜の摂取等)や喫煙歴,飲酒歴等,生活習慣に関する内容とした. 妊娠中に週に5回以上食べていた食品のなかで,「牛乳」と答えた母親は口唇口蓋裂群で61.9%,コントロール群で49.8%,「チーズ」と答えた母親は,口唇口蓋裂群で20.6%,コントロール群で%,「バター」は口唇口蓋裂群47.4%,コントロール群40.9%,「肉類」は口唇口蓋裂群94.9%,コントロール群96.8%,「卵」は口唇口蓋裂群27.8%,コントロール群21.2%であった. 緑黄色野菜の摂取頻度では,「ほとんど毎日食べていた」と答えた母親は口唇口蓋裂群で47.4%,コントロール群で31.3%であった.一方,「ほとんど食べなかった」と答えた母親は,口唇口蓋裂群で19.6%,コントロール群で20.7%であった.野菜の嗜好においては,「好き」と答えた母親は口唇口蓋裂群で77.3%,コントロール群で79.3%,「嫌い」と答えた母親は口唇口蓋裂群で2.1%,コントロール群で0.5%であった.
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