2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域におけるエナメル質形成不全症の微細表面構造データベース構築と遺伝的解析
Project/Area Number |
17406029
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 哲朗 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (50204061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野中 和明 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90128067)
福本 敏 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (30264253)
高木 裕三 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30124697)
大嶋 隆 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80116003)
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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Keywords | エナメル質形成不全症 / 微細表面構造 / データベース / 非接触型レーザー測定装置 / 国際研究者交流(中国) / 国際情報交換(中国) |
Research Abstract |
1.微細表面構造測定について (1)当講座常置の非接触型レーザー表面形状測定装置の測定精度について検定した。その結果、X軸、Y軸方向は30μmであるが、Z軸方向には1μmの分解能を有することがわかった。 (2)被験歯の印象採得法について。既製トレーを用いてビニルシリコーン系印象材のパテタイプで1次印象を採得しその後、同インジェクションタイプで精密印象を採得する。これに超硬石膏を流して測定用資料を作成することとした。 (3)解析プログラムについてはまだ完成していない。 2.国内調査について (1)東京医科歯科大学よりエナメル質形成不全症の症例に関する情報を受けた。 (2)国内の研究分担者と次の点について話し合った。症例については各大学の倫理委員会を通し、データのみを収集すること、頬粘膜スクラッチによるDNA解析技法も活用すること、個人情報保護のためIDはすべて記号化すること。 3.中国調査 (1)中国の研究協力者である北京大学口腔医学院児童口腔科葛立宏教授のもとより、当講座に国費留学生を迎えることができた。同君は平成18年度の大学院試験も合格し、積極的に本研究に関わっていく。 (2)同君は平成17年度、2回にわたり北京大学に戻り、中国におけるエナメル質形成不全症患者1名の歯式と口腔内写真を得た。 (3)平成18年3月に日本側の研究分担者は北京大学を訪問し、今後の研究計画について打ち合わせを行うと同時に同大学にてエナメル質形成不全症等に関するミニシンポジウムを開催した。
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